MAY 24, 1986
This Week No.4 Level42 / Something About You (Remix)
イギリス出身のジャズ~フュージョン・バンド、レヴェル42。マイルス・デイヴィス、ジョン・マクラフリン、キース・ジャレット、ヤン・ハマーらが好きなメンバーが集まり結成。Mの「Pop Music」のバック・ミュージシャンとしてキャリアをスタート。このセッションで、ウォーリー・バダルーと出会い、彼をサポート・メンバーとして、ジャズ~フュージョンをポップ・ミュージックの落とし込むというコンセプトで本格的にバンド活動をスタート。インディーズ〈Elite Records〉と契約しリリースした「Love Meeting Love」が〈Polydor〉の目に止まり契約、81年に「Love Games」でメジャー・デヴューしヒットを記録、同タイトルのファースト・アルバムをリリースした。その後、順調にアルバム・リリースを重ねていく。同時にバカテクな演奏力でライヴ・バンドとしても評判になる。特にリード・ヴォーカル兼ベーシストのマーク・キングが繰り出すスラップ(チョッパー)ベースは多くのベーシストに影響を与えた。
バンド初期は、ジャズ~フュージョン色が強かったが、83年の4枚目のアルバム『Standing in the Light』でEW&Fのラリー・ダンとヴァーディン・ホワイトをプロデューサーに迎え、よりダンサブルで洗練されたジャズ・ファンク・サウンドを生み出しヒットを飛ばしていく。その後、ジャズ~フュージョンからよりポップな方向へ舵を切り、6枚目のアルバム『World Machine』からシングル・カットされたのがこの「Something About You」。メンバーとウォーリーのペンによるこの楽曲はイギリスのみならず世界中でヒットを記録した。
UK盤にはエンジニアのジュリアン・メンデルソーンが手掛けた「Sisa Mix」。USA盤には、御大シェップ・ペティボーンが手掛けた「Remix」をそれぞれ収録。前者は、キーボードをより全面にフューチャーした別セッション・ヴァージョンと思われる。後者は、DJユーズな構成と楽曲全体の音圧がアップしたシェップらしいパワフルなヴァージョン。骨太なedit(5:00~)も収録。
Reconstract:Zhané/Sending My Love (Sticky Stamp Mix)
Sending My Love Motown 1994
Sampled:Zeebra/Touch the Sky Tokyo's Finest Pony Canyon 2003
World Machine
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