パーソナリティ障害者の暴言を浴びると、



非パーソナリティ障害者は、



あれ?自分もパーソナリティ障害者なのか?



と不安を持ってしまうことがある。







・・・と、昔なにかで読んだことがあります。







何だったかというトコはウロ覚えなのに



なんでこの言葉だけ覚えているかというと、






私自身も、




義母と私ってもしかして似てるのか?




と不安に思ってしまった時期があるから。







でも、



この心理のカラクリは意外とシンプルで、






パーソナリティ障害者の攻撃は



相手に自己を投影しているから






なのだそうです。






まぁ、



ハゲとか外人とか、



明らかに個人特有の見た目への非難は別としてw









例えば、




Aさんはパーソナリティ障害者



Bさんは非パーソナリティ障害者




だとします。









で、例を分かりやすくするために




Aさんは誰が見てもブス



Bさんは誰が見ても美人




と、極端な設定にしますね。









Aさんはブスな自分に劣等感があります。








最初は美人のBさんを利用して



その劣等感を埋めようとします。







美人と一緒にいる自分



=一緒にいる自分もブスじゃない



私も美人だ






↑こうやって"自己投影"しながら



"美人"の自分を演じようとする。






でも美人のBさんと



ブスのAさん、重ねるにも限界があります。






同じ服を着ても自分は似合わない、とか、



同じメイクなのに自分は可愛くない、とか。






Aさんは、



自分と他人が"違う"という理解に乏しいので、



このギャップを不公平と捉えます。






"同じじゃないのは当たり前"ではなくて、



"同じじゃないのはオカシイ"という思考です。






しかも、



考え方が自分起点なので、






そこで、



自分が努力して美人に変わろう






ではなく、






Bさんを"ブス"に落とし変えることで



自分とのギャップを埋めようとします。






Bさんも"ブス"じゃないと不公平



このまま"美人"で優位に立たれたら



私のことをブスのくせに調子に乗っている



そんな風にBさんは陰で笑うかも



突然"ブス"の私を裏切るつもりでいるかも



オカシイのはBさんの方なのに






そのまま被害妄想が膨らんで、






私をこんなに傷つけるなんて



なんて無神経で酷い人なんだ



私がブスなんだから、



Bさんもブスじゃなきゃオカシイ



BさんがBさん自身をブスだと認めるまで



こらしめて知らしめてやらねば気がすまない、



自分と同等に傷つかなければならない。






と突っ走り、






たとえばほんの些細なひと言でも、





Bさん「人は心が大事だよね」



Aさん「嘘つき!」





という風に、



突然、火がつくこともある。






で、






Bさんを自分と同じ"ブス"にすべく



暴言を吐くのです。





「ブスのくせに調子に乗るな!」






↑コレが本題の"自己投影"。






Bさんを自分と対等の立場にするために、



Bさんに"Aさん"というレッテルを貼るのです。






このケースで言うと、



ブスのくせに調子に乗る自分(自分の劣等感)



相手にそのまま貼り付けようとしているということ。






ボーダーの暴言は自己紹介



と、言われる背景がコレ。







でも



BさんにもBさんの心がありますよね。







しかもブスでもないのに、



「ブスのくせに調子に乗るな!」



なんて言われたら腹も立ちます。







「ブスのくせに調子に乗ってるのはAさんじゃないか」



と思うようになってしまうのも自然。







↑こんな局面で、



非パーソナリティ障害者は



ふと、不安になることが多いそうです。







「ブスのくせに調子に乗るな!」と言うAさんと



「ブスのくせに調子に乗ってるのはAさんじゃないか」



と思った自分・・・・・同じこと考えている?と。






AさんはBさんに自己投影して、



「ブスのくせに調子に乗るな!」自分に言っている





BさんはAさんのありのままに対して



「ブスのくせに調子に乗るな!」Aさんに思っている






実際は違うのですが、



結果的に言葉としては一致してしまう。







超簡略に言えば、




ブスに"ブス"って言うのと、



美人に"ブス"って言うのって違うけど、



"ブス"と言う、という点で同じ。






ここで、



非パーソナリティ障害者は



他人と自分が"違う"を理解しているからこそ、



この"同じ"に不安になってしまうとのこと。






バカ女



そう言われたら、



そんなこと言うなんて、



アナタこそバカ女じゃない






このロクデナシ、出ていけ



そう言われたら、



ロクデナシはアナタの方じゃない、



気に入らないならアナタが出ていけば






頭オカシイんじゃない!?



と言われれば、



人にそんなこと言うアナタこそ、



頭オカシイんじゃないの







などなど、



いくらでもブーメランできてしまうのが、



パーソナリティ障害者の暴言の特徴のひとつ。






でもこんなやりとりを繰り返していると、



私もこの人と同じことを思っているということは、



この人と同類ってことなんだろうか?



と麻痺して不安になることがある。






同じことを思ったとしても



"同じ"ではないということ






拒絶したい人も共存したい人も、



ココは見失わないでほしいな、



と個人的には思うトコロなので、



記事にしてみました。