前回同様に許可を得ての撮影です。
今回は、扇形庫横のDE15-2505です。
とか言っておきながら、最初はスユニ50-2037です。
殆ど動くことが無いからでしょうね、妻面に結構錆が浮いています。
で、DE15-2505です。
当初は、DD13をベースに、排雪装置を直接機関車に取り付けたDD15があり、シーズンオフには外して一般の機関車運用に使おうとしましたが、排雪装置の付け外しが容易ではなかったためと、DD15では軸重が重くて入線出来ない線区があり、機関車はDE10をベースで、新たにラッセルヘッドを製造してDE15が誕生しました。これにより、機関車とラッセルヘッドの付け外しは容易になりました。
当初は、ラッセルヘッドが片側のみの単頭複線型で、折り返しの際に、ジャッキで車体を持ち上げて回転させてましたが、旋回スペースの確保等手間がかかるので、後に両頭式となりますが、ここで、ナンバーが複雑になってきます。
後に写真のような単線式のヘッドも製造されました。
2505が属する2500番台は、単線ヘッドで、機関車には暖房用SGを搭載しないタイプです。
2505は、日本車輌製で、昭和52年10月21日、青森機関区に新製配置、転属時期は不明ですが、昭和58年度には盛岡機関区、民営化の際にJR東日本に継承され、平成2年度の時点で青森東運転区に配置されていました。
撮影当時、区名札を見ていませんでしたが、会津若松常駐のDD14が郡山運輸区所属でしたから、この当時2505も郡山運輸区に配置されていたものと思われます。
現在は残念ながら廃車になったようです。
1エンド側(ボンネットの長い方)の連結部です。
模型では、カプラーで連結されていますが、ラッセルヘッドと機関車の連結は、機関車のボンネット部分の連結器と、端梁の左右のリンクで固定されます。
ナンバー不明ですが、DE15のラッセルヘッドを外した状態です。
赤枠で囲った3か所が連結器で、ヘッドを外した際は、画像のようにカバーが付けられています。3か所とも密着連結器です。
再びE15-2505です。2エンド(ボンネットの短い方)です。
1エンド側では見えませんでしたが、ラッセルヘッドの妻面には、小さいですけど貫通扉があります。
まぁ使うことは無いでしょう。センターからズレてるので、走行中の移動は危険です。
DE15-2505の1エンド側の台車、DT141Aです。
3軸台車と聞くと、EF62が思い浮かぶ方もいると思いますが、DE10系列の機関車は、ローカル線に入線することから、レールへの横圧対策として、1軸ごとに舵がきれるようになってます。
そんなわけで、EF62の場合の軸配置は、C-Cですが、DE10系列の場合は、A・A・A-Bとなります。1軸1台車という考え方ですかねぇ。
次回はいよいよ扇形庫です。