オールド・ブリティッシュ・ヴァイオリン Richard Duke ca 1770 | オールド・ヴァイオリン専門店         ㈱ダ・ヴィンチヴァイオリンの社長ブログ

オールド・ブリティッシュ・ヴァイオリン Richard Duke ca 1770

おはようございいます。

オールドヴァイオリン専門店
㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン
代表の山口保行です。


引き続き、入荷しましたオールドヴァイオリンを
紹介しましょう。


今回から3本は、イギリスのオールドヴァイオリンです。

みなさんイギリスといえば・・・どういうイメージでしょうか?


いろいろな回答があるかと思いますが、恐らく
ヴァイオリンに関係したことをイメージする人は
いないのではないでしょうか?


ヨーロッパの中心はイギリス、それもロンドンです。
どうしてそのように考えるかと申しますと答えは簡単です。


ヨーロッパ中のお金がここに集まるからです。
権力、金融市場があるからですね。


特にオールド・ヴァイオリンの世界では、一流店を
はじめ、世界の名だたるオークションハウスで現在も
多くの取引があります。


インターネットが発達した現在でもその重要性は
変わりません。インターネット(サーバー)上には
実在庫は無いのです。

写真を見ているだけでは、旅行に行っていないのと
同じですね。


また話が脱線してしまいそうなので話を楽器に戻しましょう。


こちらの楽器はイギリスでも大変評価の高い製作者
Richard Duke(リチャード・デューク)によるものです。


ロンドンはヨーロッパの強大な権力、そしてお金が
集まると申しました。特に18世紀以降はまさに絶頂期です。


現在クラッシック音楽と呼ばれる当時のヨーロッパ音楽は
一般市民のためというよりは王族、貴族のために作曲され
演奏されていました。


オーストリアの作曲家「ヨゼフ・ハイドン」は18世紀後半に
イギリスで活躍、交響曲「ロンドン」は有名ですね。


そんな王族、貴族、そして専属の楽団員には職人
手作りの
良い楽器が与えられます。
そもそも大量生産でないオールド・ヴァイオリンは
始めからプロ仕様なのです。

需要のあるところには、その恩恵に与るため良い楽器が
集まります。それを見て、修理した職人は技術が向上し
さらに優秀な職人が集まるのです。

ロンドンで製作された楽器というのはそのような歴史的な
背景があって生まれた物だと思います。


そんな歴史に想いを馳せながら、楽器をみていきましょう。
(写真は拡大できますよ)



表板の迫力を見てください!






現代のアンティークフィニッシュ(古っぽく仕上げる)とは
全く違います。



スクロールです。



継ぎネックもしてあります。



糸巻きや、横板、裏板の木目に合わせて
あまり木目がない材料で仕上げています。


裏板です。私の大好きなあまり木目のない
プレーンスタイルです。



現代的なコーナーと違って、丸みがあって
とても雰囲気が出ていますね。



エンドピンにはDUKEのスタンプがあります。




ヨーロッパの中心はロンドン・・・
知識として教科書で世界史を勉強していても
実感なんてありませんでした。

弦楽器のディーラーとして学んだことの一つ。

実物を手にしますと質の高いイギリスの
オールドヴァイオリンは本当におススメですね。


ご質問、試奏のご予約はお客様ご相談窓口へ

電話:03-6671-3746


今日もありがとうございます。

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代表取締役 山口保行

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