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2017-07-29 06:00:21

モダンヴァイオリン(イタリア)Otello Bignami (オテロ・ビニャーミ)1973

テーマ:新着!オールド・ヴァイオリン

こんにちは!

オールドヴァイオリン専門店

㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン

山口保行です。

 

 

本日は入荷したモダンイタリアンヴァイオリンOtello Bignami (オテロ・ビニャーミ)(ボローニャ・1973年)を紹介します。

 

 

オールドヴァイオリンとモダンヴァイオリンの違いは覚えてますか?(過去の記事「モダンヴァイオリンとは」をご覧ください)

 

 

モダンイタリアンヴァイオリンで有名で馴染みのある製作者はプレセンダ、ロッカ、ファニョーラ、スカランペラ、フィオリーニ、ポラストリ、ポッジ、ビジャッキ、サニーノ・・・あたりでしょう。他にもたくさんいらっしゃいますが、良く聞く名前だと思います。

 

 

今挙げた製作者に共通している点は何かと言いますとあの有名な産地「クレモナ(Cremona)」では無いということです。(挙げていないですが「クレモナ」の製作者もいます)

 

 

「クレモナ」とはご存知のようにあのストラディヴァリ、ガルネリ、アマティらが製作していた場所です。

 

ストラディヴァリ亡き(1737)後、100年くらいでクレモナでのヴァイオリン製作は衰退してしまい「クレモナの栄光」オールドヴァイオリンの時代が終わりを継げました(G.B.Ceruti,1756~1817)。

 

 

ヴァイオリン製作はどこに移ったのか、というと上記に挙げたモダンヴァイオリンの巨匠が活躍したトリノ、ミラノ、ナポリ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、マントヴァ等各地に分かれていきました。

 

 

モダンヴァイオリン時代の幕開けです。

 

 

代表的な製作地であるボローニャでは弦楽器製作者「フィオリーニ」が活躍し、多くのモダンイタリアン製作者を育てました。その中でも優秀・有名な「ポラストリ親‐子」、さらに続く弟子が今回紹介するビニャーミです。

 

 

下記は「il Suono di Bologna」(ボローニャの音)というボローニャスクールの写真集です。

 

 

 

その中にフィオリーニから続く(弟子)ボローニャ・スクールの系譜があります(左端の中間くらいにビニャーミがいます)。

 

 

 

 

フィオリーニ→ポラストリ親・子→ビニャーミへとボローニャの伝統が続いているのがよくわかります(現在も続く・後述)。

 

 

 

 

 

 

ではヴァイオリンを見ていきましょう。ストラディヴァリモデルです。1973年製で前所有者も大切に扱っていただけたようでキレイです。

 

 

 

正面です。

 

 

 

スクロールです。

 

 

 

 

ヘッド・スクロール正面です。糸巻きはとても高価なローズウッド製を付けました。

 

 

 

ヘッド・スクロール裏側、ボローニャ伝統的な作りです。

 

 

 

渦巻きも正確かつ彫りが深く緻密ですね。

 

 

 

 

モダンヴァイオリンですから、ふくらみ・f字孔の段差は少ないです。

 

 

 

 

巨匠のモダンヴァイオリンなのでテールピースあご当ても高級品を使っています。黒のアジャスターが渋いでしょう?

 

 

 

「O.BIGNAMI」のスタンプがあります。今回フィッティングはセットを選びましたのでエンドピンも糸巻きと同じスタイルです。

 

 

 

 

では裏板を見ましょう。一枚で木目の迫力が「力強い」ですね!

 

 

 

 

横から見ますと、ふくらみはそれほど無いように見えますがイタリアン特有の作り(ふくらみ)をしています。輪郭の縁(ふち)の盛り上がりなど手作り感満載です。

 

 

 

 

お手本のようなきっちりとしたパフリングですね。

 

 

 

 

ネックの踵(ボタン)です。

 

 

 

 

内部のラベル(サイン付き)とO.BIGNAMIスタンプ

 

 

 
 

 

 

ビニャーミはお弟子さんも多いですね。これこそ巨匠の証です(ストラディヴァリの師匠ニコラ・アマティも同様)。彼はボローニャのヴァイオリン製作学校で多くのお弟子さんを教えていましたから、ボローニャスクールの正統な承継者と言えるでしょう。

 

 

これだけ多くのお弟子さん達が彼の元に集まり、巣立っていったのですから製作技術のみならず人柄も慕われた理由だと思います。

 

 

 

 

旧ソビエトの演奏家・巨匠「デビッド・オイストラフ」もビニャーミにヴァイオリンを注文していました。(なんとオイストラフがビニャーミ工房で演奏している音源も残っています!)

 

オイストラフも絶賛していた位ですから、音もパワフルです。若い演奏家が欲しがるのも当然だと思います。

 

 

職人である楽器製作者はプロの演奏家に自分の楽器を買ってもらうのが一番嬉しいはずです。一流演奏家から評価の高かったビニャーミはディーラーだからと言っていわゆる「卸値」でなく通常価格であったため数十年前から日本に入って来た時から値段はとても高価でした。

 

どの分野でもプロ世界(価格)である「卸値」は自ずと物の価値・評価を表しているのです。

 

 

例えばボローニャの製作者で有名な「ポッジ(Ansald Poggi)」(上記の系譜でいうと真ん中くらいに記載)は、ビニャーミとほぼ同年代ですが小売り価格は1000万円は軽く超えています。

 

 

今回ご紹介しましたビニャーミは比較的お求めやすい価格ですがボローニャスクールのモダンヴァイオリンは好みに関係なく今後も評価が下がることが無い楽器であると言えます。

 

 

このモダンイタリアンヴァイオリンOtello Bignami(1973)の価格は下記の画像をクリック!

 

今日もありがとうございます。

 

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