ROH : FLYIN' HIGH ~Takeover~ | コアドラのプロレス研究室

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ザ・ディケイド(ロデリック・ストロング&ジミー・ジェイコブス&BJウィットマー) vs.カプリス・コールマン&アドレナリン・ラッシュ(ACH&タダリアス・トーマス)
ディケイドは知的な分断を見せ、コールマンとALは独創的にと対比の構図。ディケイドが調整に回って、爆発力のある内容に仕立てようとしています。
コールマンは能力は高いのですがどうにも内容が散らかりますね。動きも独創的すぎるので、ちょっとしたずれが生まれると致命傷になってしまう。トーマスもやはり身体能力がウリとなりますがまだまだ不安定。ACHの能力が飛び抜けているのが改めて証明されましたが、とりあえず飛んでおけばいいという試合作りに感じる。良いオープニングです。


セドリック・アレキサンダー vs.マイケル・エルガン
セドリックに合わせておきながら、エルガンが力でねじ伏せる構図。超滞空プレーンバスターをはじめ、スローテンポにすることでセドリックの瞬発力を際立たせています。
エルガンのパワーやサブミッションを頭に入れたカウンター合戦は見ごたえがあります。エルガンが細かなところでキャリーをしなければならない必要はありましたが、セドリックを自由に動かし、自分のタフさも前に出す最高の状態を作り出します。
セドリックがどれだけできるかをとことん引き出した上で、エルガンが見事に対応。身体能力を生かした試合運びと、メインカードのような疾走感はMOTNと言わざるを得ない。素晴らしい好勝負。


クリス・ヒーロー vs.AJスタイルズ
随分と会場の反応を煽りました。WWEから帰ってきたヒーロー、TNAのトップスターだったスタイルズ、あらゆる妄想をかき立てさせる静の面持ち。
いざ蓋を開けると、ベーシックな攻防の羅列。インパクト良く魅せれているし、入りは普通でもいいと思いますが、ひねりがないまま続くのは、事前に生じさせたワクワク感に沿うものではありません。
内容が発展してきても、スタイルズがヒーロー相手に苦労をしているのが露骨に出てしまっていますね。2人の間で意思疎通が取りきれていません。
ヒーローはハードヒットモードに入ればいいくらいにしか考えてないし、スタイルズは体格差に四苦八苦。それでも内容が伴わないなりに、格好だけは派手にしたものが延々と続いていきます。
フィニッシュも弱いですね。体格差を反映した展開からフィニッシュにつなげれば最良だったのでしょうが、まったくできませんでした。拍子抜けと思われてもこれは仕方がありません。良質な試合とは言い難く良試合どまり。





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試合結果
ザ・デケード(ロデリック・ストロング&ジミー・ジェイコブス&○BJウィットマー) vs.カプリス・コールマン&アドレナリン・ラッシュ(ACH&タダリアス・トーマス)
セドリック・アレキサンダー vs.○マイケル・エルガン
クリス・ヒーロー vs.○AJスタイルズ