え?!たった数年…辺野古に米軍基地は不要論の根拠をたどる | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

[facebook]環境総合研究所の青山貞一さんの投稿とコメント;( )は編集部の質問


みなさま  青山貞一です。 12枚目は、普天間基地代替施設の移転先とされている名護市辺野古・大浦湾のおおまかなイメージです。キャンプシュワブ側にV字型の滑走路と結構大きな軍港をつくる計画です。こんな自然の宝庫の場所に、こともあろうか巨大軍事施設を設置することに、自公だけでなく民主、維新、みんな、結いの4党もろくに現地を見ることなく、米国に猛獣(間違い、盲従です)の思考停止で賛成しています! 先にお送りしました私の三鷹での講演のブログにあるように、この基地は完成した数年後の2020年には沖縄海兵隊はグアムに大部分が移転します。実にばかげた、防衛利権、公共事業利権に満ちた計画なのです!

(え?!たった数年の米軍基地のために?2020年には沖縄海兵隊の大部分移転が決まっているんですね!)

そうなんですよ!2009年末だと思いますが、民主党の長島外務政務官(当時)がNHKの日曜討論で、海兵隊がグアムに移ったら辺野古につくる軍事空港を民間空港として使えばよい、なんて馬鹿なことを言っていました! 信じられませ~ん!です。やんばるの付け根に巨大軍事空港をつくり、数年で使わなくなったら民間空港だって。バカも休み休み言えですよね! 

 以下のBS日テレによる伊波洋一宜野湾市長(当時)インタビューの動画(2009年12月11日放映)を見てもらうと、海兵隊のグアム移転問題、日米それぞれで海兵隊用の軍事基地を沖縄とグアムで同時並行してつくろうとしていたことがよく分かります!

◆宜野湾市の伊波市長に聞く(動画)
http://www.news24.jp/articles/2009/12/11/04149543.html

  日テレNEWS24米軍普天間基地を抱える沖縄・宜野湾市の伊波洋一市長が、日テレNEWS24の番組「代表質問」に出演し、普天間基地移設問題について小西美穂キャスターの質問に答えた。伊波市長は、米軍側の資料を基に海兵隊のグアム移転計画を分析したうえで、「辺野古移設を普天間返還の前提とする考えはおかしい」などと主張した。 

 伊波さんはこの後、宜野湾市長を辞め沖縄県知事に立候補します。そのときの相手が仲井真氏だったのです。このとき伊波氏が知事になっていればと思うと、非常に残念です! 伊波氏は沖縄から当時、東京に来て民主党の外相、防衛相に経緯を説明しようとしましたが、外相、防衛相ともに鳩山総理に会わせないようにブロックし、マスコミは以下の報道以外、伊波さんの会見内容をまったく報道しませんでした。

 この辺の経緯については、fbの友達でもあります川内博史前衆議院議員が詳しいはずです! 川内さんらは、その後、多数の国会議員を連れグアムに行かれ知事らと議論し、海兵隊をグアムあるいはマリアナで受け入れたいという確約的なものをもって帰国しましたが、これも外相、防衛相らによってブロックされ鳩山総理には届かなかったというのが実情のはずです。これも新聞、テレビは報道しませんでした!

_________引用ここまで_______________


良く覚えています。そして福島みずほさんが内閣を降りたのですよね。
悠久の時を超えて形成された自然界のあり様は、一度破壊されたら人の手では作り直せないのはわかっているはず。ヤンバルの生態系、ジュゴンが子育てをする、その海底にはジュゴンの食む海藻が育つ豊穣の海。たった数年の為ならなおさら、必然性の乏しい計画着工は認められません。

関連情報いろいろ

自然の権利訴訟)沖縄のジュゴン アメリカ国防総省に勝利!
2008/04/06
米国防総省が敗訴/沖縄ジュゴン訴訟

米軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市キャンプ・シュワブ沖に生息するジュゴンの保護を求め、日米両国の自然保護団体などが米国防総省を相手に起こしている「沖縄ジュゴン訴訟」で、米サンフランシスコの連邦地方裁判所は二十四日、同省の米文化財保護法(NHPA)違反を認定する判決を出した。基地建設によるジュゴンへの影響を回避する「考慮」を命じた上で、環境影響評価(アセスメント)文書を同地裁に九十日以内に提出するよう求めた。

AP通信によると、米政府は、控訴するかどうか決定していない。同法は米政府による海外での行為に文化財への影響考慮を義務付けているが、実際に適用されるのは初めてという。
(後略)
http://ankei.jp/yuji/?n=481

ジュゴン保護キャンペーンセンター 「「辺野古アセス評価書について」」
http://www.sdcc.jp/iucn/2012-hyokasyo-iken.html

2013年07月23日
沖縄・生物多様性市民ネット アオサンゴ作業部会長牧志さんの意見書
http://henokoikensho.ti-da.net/e5093554.html

ジュゴンネットワーク沖縄の団体としての意見書も届きました。
http://henokoikensho.ti-da.net/e5064289.html



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公有水面埋立承認申請書(名護市辺野古)に係る利害関係人の意見書

                       
平成25年7月16日

沖縄県知事 仲井真 弘多 あて

              
                  
団体名 ジュゴンネットワーク沖縄
                  代表  棚原盛秀 謝名元慶福
                  事務局長 比嘉弘

                  

利害関係の内容
 わたしたちジュゴンネットワーク沖縄は、国の天然記念物であり、絶滅危惧種に指定されている沖縄のジュゴンの調査研究および保護の活動を行っており、今回の埋立は、国の調査でもジュゴンの生息が確認された地域で、餌場を破壊し地球的にも価値ある東の北限のジュゴンの絶滅の恐れがあり、保護活動に深刻な損害となる。
 
意見
① 環境省、防衛省など国の調査や報道機関の目撃映像、市民からの目視情報、われわれの調査でも埋立申請の海域は、ジュゴンの生息が確認されており、沖縄島最大級の海草藻場があり、ジュゴンが海草を食餌する際にできる食べ跡のジュゴントレンチも多数確認されジュゴンの食餌の貴重な藻場であることが明らかとなっている。
この藻場を埋立で破壊することは、個体数僅少と推定される絶滅危惧種のジュゴンの絶滅を加速する恐れがある。生物多様性の理念が国際的に認知されている中にあって絶滅危惧種を保護することは、県行政の責務であろう。
② 作業ヤード建設など埋立工事による藻場の破壊と同時に土砂運搬船や作業船、車両など埋立工事による騒音や陸域・海域占拠などにより、ジュゴンの生活域・生活行動・繁殖行動を著しく阻害し、生存の危機となることは確かである。
③ 今回の申請は、米軍基地として提供するための埋立申請だが、米国防総省は国外の米軍施設を対象に『海外環境基本指針文書』(2011年)で「絶滅危惧種、受入国の保護種とその生息地を保護、増強するために合理的な措置をとる」とし、対象動物のリストに「ジュゴン」を明記し、生息地として「東アフリカから日本南部」としている。
  しかるに今回の埋立申請は、米国防総省の環境指針にさえ反するもので、国の天然記念物であり絶滅危惧種のジュゴンの生息地の保護や増強するための具体策も示されていない。国際的にも歴史的にも、未来にも責任ある措置をとるべきである。
  よって、名護市辺野古の公有水面申請は、直ちに却下すべきである。

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