映画「朝日のあたる家」の太田監督から | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

 初めまして、監督の太田です。
ブログへのコメント。ありがとうございました。

 山本太郎さんをはじめ、最高の俳優たちのお陰で、
本当に素晴らしい映画ができました。
 
 原発に関心のなかった俳優たちも
撮影現場では演技を超えた鬼気迫る演技で、スタッフは連日涙を隠し撮影を
続けたほど。
僕も編集しながら何度も涙を零したくらい。

 これは俳優たちが福島の人たちの悲しみを代弁(それを超えて
福島の魂が乗り移ったかのよう)芝居や映画という枠を
超えたからだと思えます。

 ロケ地湖西市の完成披露上映会でも3000人が見てくれました。
単に地元映画というだけで、これだけの人は集まりません。
 アンケートをとっても80%以上が「感動した」との結果。
映画の後半戦。ほとんどの観客が涙、涙でした。

 しかしながら、映画館公開が難航。苦戦しており、
あちこちから「自主上映をしたらどうか?」との提案を頂いています。
 ただ、それではこれまでの原発ドキュメンタリーと同じ展開。
ブログにも書きましたが、原発に興味ある人が集まって「そうだ!
原発はよくない」と再確認することを続けていても意味はありません。

 関心がない人にこそ見てもらい。原発について考えてもらってこそ。
意味があります。そのために、国民的俳優にも出て頂き、映画館で公開。
 映画ファン、ドラマファンにも関心を持ってもらおう
と考えたのです。

 原発の問題は「推進」「反対」ということより、本当のことが
多くの人に伝えられていないところにあります。
 福島の悲劇を聞きかじった情報でしか
知らない。だから、まず知ること。そうすれば誰もが「原発は駄目」
と気づきます。

 それをテレビは伝えない。新聞の活字を読んでも想像し辛い。ネットは
リアリティが弱い。いずれも「情報」にしか過ぎません。「痛み」
「悲しみ」が伝わらない。でも、映画ならそれを伝えられる。映画はと
きとして、人の人生をも変えてしまう。あの小泉総理がハンセン氏病の裁
判で、上告せず。敗訴を受け入れたのは「砂の器」を見ていたからと言わ
れています。

 映画でハンセン氏病の父を持つ和賀英良が、それを隠そうとする
ために殺人を犯す社会派推理ドラマ。その親子の辛い旅を映画で
見ていた小泉総理はハンセン氏病の人たちの苦しみを痛感。
 だから、上告して、これ以上彼等の苦しみを続けさせることができ
なかったのでしょう。

 同じく。「朝日のあたる家」を見た人たちが、福島の人たちの
悲しみを痛感することで、何かを変えて行くことができるはず。
「砂の器」がハンセン氏病を訴えるために製作し、上映していたら
名作と呼ばれ、何十年にも渡って観客を魅了することはできなかった
はず。同じく「朝日のあたる家」も映画として発信することで
大きな力を発揮するはず。

 イベント上映の方が簡単なのです。僕は長年、自主映画をやって
いたので、自主上映は得意とするところ。原発に関心がある人に
見てもらい、褒められて、満足していてはいけないのです。

 幸い、山本太郎さんが参議院に当選。大きな追い風となって
映画を応援してくれる人も増えています。映画館に電話して
「朝日のあたる家」を上映してほしいと伝える人が大勢います。
10館や20館の映画館に拒否されたからと諦めていては
50基の原発を止めることなんてできません。

 映画館上映を優先していますが、公開終了後はイベント上映も
受け付けますし。映画祭や特別なイベント内での上映は劇場公開前でも
歓迎です。

 シンガポールでの特別上映も決まっていますし、
アリゾナ州立大学からの学内上映も検討してくれています。
 風は吹き始めています。これは映画に対してだけではなく
日本という国が大きく変わるための風。幕末。終戦以来の
大きな変革が始まろうとしている。
 そんな中で出来ること。やっていきたいのです。

 連絡頂き、嬉しかったです。何か僕にできることがあれば
いつでも連絡ください。そしてまず、「朝日のあたる家」を
どこかの機会で見て頂きたいです。

 
 監督 太田隆文




http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11581027805.html

「朝日のあたる家」を上映して欲しい

【大拡散希望】
署名しよう‼上映禁止なのはおかしい!山本太郎氏も出演の原発事故の悲劇を描く映画「朝日のあたる家」全国で上映拒否。全国の映画館、イベントスペースなど映画の上映が可能な施設。:
「朝日のあたる家」を上映して欲しい。

http://t.co/3szFtyhZMj


<転載>
フェイスブック・ツイッターなど上映の要望も多く、出演者の山本太郎さんも参議院議員に当選をはたしました。
この機会に今一度、原発事故を見直して欲しいと思います。
太田監督のブログ
http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2013-07-25-1

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