動画報告「5.26もうひとつの住民説明会@おおい町」 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

みなさま

5/26、おおい町で「もうひとつの住民説明会」を開催しました。
80席でも余るだろうというこちらの予想に反して、何と140人以上の方が参加して下さいました。
現地の方が確認された限りでは、おおい町の住民はおそらく20~30人だったそうです。声を挙げることすら難しい立地自治体としては、画期的な人数だと思います。
他には、隣接する高島市や小浜市、また敦賀市、福井市などから参加された方が多かったようです。
関西圏、東京など遠方から駆け付けて下さった方も多数おられました。
以下、動画をぜひご覧下さい(撮影は細井さん)

<5/25 おおい町への申し入れ>
http://www.youtube.com/watch?v=DBxm63eE5O8
http://www.youtube.com/watch?v=MKg5pKmS6Zw

<5/26 もうひと $D$N=;L1@bL@2q!d
木田節子さんhttp://www.youtube.com/watch?v=h4iHrC1jkgc http://www.youtube.com/watch?v=qjkc6x9Eyyc
黒田節子さんhttp://www.youtube.com/watch?v=E4uyjaxxK6U http://www.youtube.com/watch?v=EYJTL2nOQEE
森園和重さんhttp://www.youtube.com/watch?v=WBd3UDgQv7A
椎名千恵子さんhttp://www.youtube.com/watch?v=OAob0XlSY3I
陶山三枝子さんhttp://www.youtube.com/watch?v=o07owV7hTFM (以上"福島の女性たち")

小林圭二さんhttp://www.youtube.com/watch?v=KJCBeGHAUm4 http://www.youtube.com/watch?v=fuQVjKcngns
朴勝俊さんhttp://www.youtube.com/watch?v=_4f0fc0XXwQ

質疑応答http://www.youtube.com/watch?v=UJUCqhSVlz4
http://www.youtube.com/watch?v=5v2i9BY4Kzc
http://www.youtube.com/watch?v=GIRcNeNLVCM
http://www.youtube.com/watch?v=AQIda1gaoyA

クロージングhttp://www.youtube.com/watch?v=VmyWTmnAwnM

福井新聞(翌日のアクセスランキング1位だったそうです)
http://ww w.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/34891.html
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20120527-OYT8T00030.htm
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120526-OHT1T00225.htm


「もうひとつの住民説明会」では、はじめに実際に事故を経験された福島の女性5人に、体験や想いを語って頂きました。
☆木田節子さん…3.11以前は福島原発立地自治体である富岡町在住。現在は水戸市へ避難中。
☆陶山三枝子さん…福島県福島市在住。野菜カフェ「はもる」の店長。 
☆黒田節子さん…福島県郡山市在住。長年保育士として子どもたちと接してきた。 
☆椎名千恵子さん…福島市在住。13年間、自給自足生活の傍ら民宿を経営。事故後廃業。
☆森園和重さん…福島県郡山市在住。夫と猫2匹との4人暮 $i$7!#
みなさん、本当に率直に自分の気持ちを語って下さいました。
それだけに心を打つお話ばかりで、参加された方も時折涙を流しておられました。

続いて、40年間原子力を研究されてきた元京大原子炉実験所の小林圭二さん、そして脱原発を決定したドイツの事情に詳しい経済学者(関西学院大学)の朴勝俊さんに、それぞれ短く、大飯原発の問題点やおおい町の経済・雇用などへの見解を語って頂きました。

次に質疑応答に移りましたが、大勢の方が手を挙げて下さって、専門家や福島の方も一生懸命答えて下さったのであっという間に時間が過ぎ、残念ながら全員にお答えすることはできませんでした。
質問して下さったのは、全員おおい町の方だったようです。

今回開催した「もうひとつの住民説明会」が、どれほどの影響があったのかは分かりません。
しかし、おおい町と同じ立地自治体に暮らしておられた、そして息子さんが現在も原発作業員として働いておられる木田節子さんの言葉に、対話を続けていくことが必要だと心から感じました。

「私の息子は原発作業員です。今もどこかの原発で働いています。ある時、私がテレビを見ながら『再稼働なんて信じられないよね』と言ったら息子は『日本の経済のために原発は必要だ』と言いました。私は息子のマインドコントロールを解きたくて、150冊以上の本を読んで息子にも読め読め言って、原発がいかに間違っているかこんこんと話しました。それでうるさくなったのか、息子は避難先の家に来なくなりました。それで私も、いまだに原発を肯定している息子からの電話やメールには一切出ないことにしました。そうすると、新聞やyoutubeなんかで私の活動を見た息子から、『お母さん何であんなことしてるんだ』って妹である娘の方に連絡がありました。娘が『お兄ちゃんが原発で働いてるから。お母さんは取り返したいと思ってやってるんだよ』って言ったら、息子は『…お母さんにがんばって、って言っといて』と言って切ったそうです。私と息子は、今もわかり合っていません。対立したままです。でも、あきらめず対話を続けて行くつもりです。私の活動は、息子を取り返したくてやっているんです。それまであきらめず続けて行きます」

「もうひとつの住民説明会」開催にあたって、現地の方をはじめ本当にたくさんの方にご協力頂きました。
ご協力頂いた皆さま、参加して下さった皆さま、本当にありがとうございました。
これからも対話を続けて行きたいと思っております。

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NGO e-みらい構想
長谷川羽衣子(Hasegawa Uiko)
http://e-miraikousou.jimdo.com/
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