福井での全国集会へのバスツアー;テントひろばからのお知らせ | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)


<テント日誌5/25(金)——経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
     パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
     福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ

5月25日(金) 曇り一時雨
 今日の午後、パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪。かつてパレスチナの英雄として
パレスチナの民衆から慕われ、今もパレスチナ民族評議会議員、同女性同盟議長として活動
されているライラ・ハリドさんは、意外にも気さくなおばさんであった。淵上テントひろば代表と
足立正生さんの通訳で懇談。
 そういえば最近の新聞で、イスラエルに囚われているパレスチナの人たちが監獄で1000人
を超える規模でハンストを展開し、最長70日間、死者まで出ており、それ故イスラエル当局は
釈放に応じている、というようなことが報じられていた。テントの集団ハンスト行動と比すれば、
想像を絶する闘いである。パレスチナでは日常的にシットインの闘いが展開されているが、イ
スラエルの弾圧のために、とてもテントを張るどころではない、ということであった。
 ライラさんからはアラブのマフラー「ハッタ」をいただき、テントからは鯉のぼりを差し上げる。

 何度か報じているように、福井から呼びかけられる大飯原発再稼働絶対反対全国集会に、テ
ントひろばは再稼働に反対するすべての人々に呼びかけて全力で参加することを決定している。
その呼びかけ文が作成され、参加申込書及び参加要項、振り込み用紙とともに近日全国発送
の予定である。
 6月16日もしくは17日(開催日時・場所は5月29日の現地実行委員会で最終決定)の全国集
会に対して、15日もしくは16日夜出発のバスツァーで参加すること、そして若い人達が1人でも
多く参加できるよう往復のバス料金が3000円であること、テントひろばが若干の負担をすること
は前提として、多少とも余裕のある方、また参加できない方にカンパをお願いすることが訴えられ
ている。なんとかたくさんの人たちでもって参加したいものだ。

 昨日のテント日誌で、大飯の民宿での福島の女性達と地元の人たちとの交流について報告し
たが、実は、地元の人たちの中には、かって70年代に原発建設反対運動を闘われたもう80歳
近い方もおられたということを追加しておきたい。
 反対運動が抑え込まれた後、原発反対運動は絶滅して数十年といわれてきた大飯町で、沈黙
を余儀なくされながら風雪に耐えてこられて、年老いて今再び頭を上げられているということを聞
くと、本当に感慨深いものがある。5・26の試みはそのように深く大飯の中に染み込んでいるのだ。

 福井市では、連日のように各県議と「住民と県議の意見を聞き合う会」が数十人の参加で行わ
れているそうだ。                               ( Y・T )

 大飯町に行っているQさんからの報告が届く。
 こちら、電事連原発推進派、メガバンク、年収増加を期す原発関連労組、核燃料などによる軍
拡派が、おおい原発再稼働をもくろみ、「もうひとつの住民説明会」の会場貸出を福島の人々の
招請などの理由から突然拒否したことに抗議、拒否された予定会場の中にテントを張っています。
これで4日めとなります。おとといからは、おおい町議会議長宅に、Uんは街頭宣伝車とトラメガで
おしかけ辞意を迫った。昨日も大阪からきたミュージシャンと出かけて、夕刻、小浜市での前段集
会で、タンポポ舎からかけつけたTさんから辞意表明の報を聞いた。ひとしれず働くひとのことは
報道されないものですね。とりあえず、おおい町総合運動公園より      (Q)
(註)大飯町議会議長は、あの全員協の後の記者会見のあまりの酷さ(ユーチューブで流された)
   に抗議が殺到し、町役場内、町議員の間からも批判が出、再稼働同意問題が一段落したら
   議長を辞任すると示唆した、というもの。



<テント日誌5/26(土)——経産省前テントひろば259日目 稼働原発ゼロ21日目>
     大飯再稼働阻止の願いがテントから広がる。その想いを福井に届けたい。
     おおい町での「もう一つの住民説明会」大成功

 5月26日(土) 晴れ。
 今朝は江田さんの事務所で目を覚ましました。昨夜、江田さん、渕上さんと共に福井再稼働
阻止の現地応援ツアーの呼び掛けの準備のため徹夜をしましたが、渕上さんとはチラシの印
刷をしながら多いに語り合い、テントの今を、そして今後の活動をゆっくり話し合う有意義な時
間を過ごす事ができました。
途中、印刷機の調子によって思いの外時間が掛かったのですが、まるで生き物のようにこ
ちらの気持を見透かすように安心していると止まってしまうのです(苦笑)
機械とは言え、印刷機ですら日頃のケアとメンテナンスをしっかりしていないとご機嫌を損ね
てしまうのですから、増してや原発など安全神話にあぐらをかくなど以ての外なのです。

午後からはチラシの折り込みです。テントメンバーのSさんのご厚意で、職場の三つ折り機を
お借りする手はずになっていたので、Sさんの車で西東京市まで出掛けました。こちらの機械は
メンテナンスが行届いているのか、作業はとってもスムースに2時間ほどで終えることが出来ま
した。機械にも愛が必要なのです!
Sさんありがとうございました。そして、職場の皆さんもご協力感謝致します。怪しげな僕にも
親しくご挨拶頂き、さすが、Sさんのお仲間と感心致しました。    ( F記 )

 午後から「全ての原発の終焉をめざして」と題する加藤哲朗さんの講演会があった。「反原爆
と反原発の間」で、森滝市郎や水戸巌・久米三四郎・高木仁三郎等といった反核=反原発の
先駆者に比して、「原子力の平和利用」論に拘り続けた日本マルクス主義の思想的理論的陥
穽の切開と克服が語られていた。
 残念ながら途中からの参加で肝心のところを聞くことができなかったが、第2部で、テントひろ
ば淵上代表やたんぽぽ舎柳田氏が現在の運動の状況・歴史的位置・直面する課題について
報した。予定されていた福島からの椎名さんの報告・訴えは、大飯での「もう一つの住民説明
会」への出席で取りやめとなった。

 その大飯と「もう一つの住民説明会」がまだ継続中に電話がつながり、様子を聞く。その後、た
て続けに椎名さん、京都・大阪の友人と電話で様子を聞く。
 70名程の予定で資料を用意していたのが、140名の参加だったそうだ。おおい町の人たちの
参加は30名弱。小浜の人たちあわせて40名程とか。福井県内ということではさらに多い。県外
からも関西を中心に、東京からもたくさんの人が参加。ネットで知って参加された方も相当であっ
たそうだ。多くの人の目が大飯に注がれている。
 
 やはり、福島の女性たちの話は地元の人たちの胸に迫るものがあり、涙しながら聞き入ってい
たそうだ。会場からの発言はすべて地元の人たちからで、最後のお寺の住職さんの涙ながらの
訴えは圧巻だったいう。
 1週間弱での急な準備で、しかも当初の会館使用が「福島の人の講演」ということで拒否される
という困難を乗り越えた中での成功だけに、若狭に一つの希望の灯がともった、と感じられる。

 26日の説明会に先立って、25日にはおおい町役場に町長宛の要望書をもって、福島の女性
4人を先頭に、関西、首都圏の市民が20名ほどが訪れ、対応した企画課の課長に福島の女性
達が福島とおおい町への想いを話したそうだ。
 なかでも富岡町から避難されている木田さんの話は胸に迫り、参加者は涙を抑えることができ
ず、対応した課長の目も潤んでいたそうである。
 木田さんは町長宅にも訴えに行かれており、そのとき出てきた夫人は木田さんの話を聞いて涙
を流し、「私はどうしたらいいのか」と言っていたということも付け加えておきたい。 ( Y・T )
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<テント日誌5/27(日)——経産省前テントひろば260日目 稼働原発ゼロ22日目>
    大飯原発再稼働阻止、福井・全国集会へのバスツアーの案内発送 
    小浜・おおいの連続交流会、福島の女性たちの話が若狭に響く 

 5月27日(日) 晴れ。汗ばむ程の暑さだが、初夏の風が心地よい。
 今日は朝から、日比谷図書館のセミナールームを使って、大飯原発再稼働阻止、福井・全国
集会へのバスツアーでの参加案内の発送作業。
 朝から町内会の用事を済ませて遅れて正午頃到着すると、15人ほどが4つのテーブルに分か
れて作業中。テントのメンバーにたんぽぽ舎からも加わって、盛り上がっている雰囲気である。
その後ツイッターデモに参加で2人抜けると入れ替わりに2人が新たに参加。賑やかな中でも、
手を休めることなく作業ははかどり、午後2時半頃終了した。
 
 この案内は、これまでテントを来訪された方々で、来訪者名簿に記入されているうち、住所のわ
かる方々への発送である。名前の1文字が不明の方にもそこが黒丸になって発送されているが
その事情を斟酌いただいて、ご了解をお願いしておきたい。
 呼びかけ文、福井県民会議の対応と大飯原発再稼働をめぐる状況、参加申し込み書と参加要
項、参加費用&カンパの振り込み用紙、たんぽぽ舎のチラシが同封されている。 
 29日にはテント全体会議、6月4日には討論・決起集会、9日は首相官邸ウォークと積み重ね
ながら、大結集を実現し、再稼働をあくまで阻止する福井・全国行動を大成功させたい。
                                           ( Y・T )

おおい総合運動公園テントより 27日 朝 5日め
 
 「原発設置反対小浜市民の会」主催の福島の女性との交流会は、椎名さん、黒田さん、木田さ
ん、森園さんなど福島の女性たちを初め、関西の活動家、東京のタンポポ舎の面面、プラント技
術者の会そして、経済産業省前テントひろばからと多彩な支援活動集会ともなった。毎日新聞福
井版27日朝刊で報道されている。
 40人以上の参加者のなかには、中嶋哲演さんほか二人の僧侶の姿もあった。小浜市会議員、
元労組、元民主党員など政治家魂を失わぬ意気さかんな男性たちが、福島の女性たちの体験談
に聞き入り、3・11以降の事故・災害の真相に深く打たれた様子だった。福島の女性たちひとり、
二時間でもたりない話術の持ち主たちだが、地元の原発依存のやむにやまれぬ民意を慮りそれ
ぞれ饒舌を控えられた。
 
 椎名さんは、かんしょおどりを能のパントマイムにふりを変え、自分を殺すように、伊達市の詩人、
久間カズコさんのひばく詩を朗読された。米軍の兵士にも伝わるような芸能の可能性を考えさせ
られた。しかし、また泣いたのは、福島の女性たちこそだった。あの事故以前の美しい風土がここ
にあり、過去の自分がこどもたちが、そして男たちがここでよみがえるからだ。
 本当に、夏の暑さの中で、冬の寒さを実感することはできない。さらに原子炉を実感で知ること
は永遠に不可能だろう。
 
 「もうひとつの住民説明会」に関しては、福井、朝日、毎日、読売で新聞報道されている。こちら
はSさんがビデオ収録済み。五人の福島女性、朴さん小林さんのお話は、価千金でした。
 あるおおい町男性はこう語っています。「原電への懐疑は村八分になりました。311から変わり
ましたが真実の生の声は重みが違います。事故の恐ろしさが実感できました」
 さらに、翌月3日には、中沢新一、高橋源一郎などが、おおい民俗誌の重要性を訴えるフォーラ
ムを小浜市で開きます。
 また、槌田東大裁判の証人となった武田教授は、「おおい原発は震度7に耐えなくてはならず、
目先の雇用問題にかかずらわっている場合ではない」というメッセージが福井新聞で報道されてい
ます。
 おおいの未来は再稼働阻止からです。しかし、まだ多くの地元住民、ことにおおい町の人々は、
関西電力の核開発推進派に抵抗できないようです。まだはじまったばかりです。おおいを宜しく!
                                                   (Q)

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テントひろば・八木です。

明日、5月29日(火)、テント全体会議です。19時~21時半  日比谷図書館4F小ホールで す。 (場所のわからない方は、テントで聞いて下さい。テントからは徒歩5分です。)
6月16又は17日に予定されている福井での全国集会へのバスツアーでの参加 及びその組織化と テント体 制の再構築についての重要な会議となります。
(全体会議が終わる頃までに、福井・全国集会の日時・場所も確定、わかるかと・・・・)
大飯原発再稼働阻止、福井・全国集会参加を成功させるために、是非、多くの方々の参加をお願いします。
テントを来訪されたことのある方は、誰でも参加できます。