独自調査で最大30万ベクレル 福島市渡利で検出  FoE Japan | 脱原発の日のブログ

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独自調査で最大30万ベクレル 福島市渡利で検出
2011年10月5日 12時11分
 市民団体「福島老朽原発を考える会」(阪上武代表)などは5日、都内で記者会見し、東京電力福島第1原発事故の影響で部分的に放射線量が高いとされる福島市渡利地区で独自に土壌を調査した結果、最大で1キログラム当たり30万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。
 政府は10万ベクレルを超える汚泥についてはコンクリートなどで遮蔽して保管することを求めており、それを上回るレベル。
 渡利地区は、ホットスポットとして政府が避難を支援する「特定避難勧奨地点」に指定されておらず、市民団体は「一帯を特定避難勧奨の地区として指定するべきだ」と指摘している。
(共同)


FoE Japan 渡利地区における土壌汚染調査結果 記者会見&緊急報告会


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福島市渡利では、福島市の調査により高い線量がポイントではなく面的な広がりを持って存在することが明らかだったのにもかかわらず、説明会も開催されないまま、何か月も放置されてきました。

私たちは政府に対して、何度も、説明会を開催すること、渡利を特定避難勧奨「地区」に指定し、とりわけ、子どもや妊婦の避難が可能となるように、賠償を支払うことを保障することを求めてきました。

8月下旬、渡利の一部の地域において、原子力災害現地対策本部および福島県による詳細調査が実施されましたが、詳細調査が実施されたのはごく一部の地域にすぎませんでした。このままでは、特定避難勧奨地点の指定からもれた地域の住民が、避難にあたっての賠償を受け取れない等の弊害が生じるおそれがあります。

このため、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、FoE Japan(フレンズ・オブ・ジ・アース・ジャパン)は、神戸大学の山内知也教授(放射線エネルギー応用科学)に依頼し、9月14日に渡利地区の放射能汚染調査(空間線量および土壌汚染を測定)を実施しました。

土壌分析の結果、複数の箇所からチェルノブイリの避難の義務ゾーン、特別規制ゾーンに匹敵するきわめて高いセシウム濃度が検出されました。このたび、この結果に関する緊急報告会を開催するものです。
なお、すでに空間線量については、下記のような結果となっています。
http://www.foejapan.org/energy/news/110921.html

<記者会見> in 東京
◆日時:2011年10月5日(水)10:00~11:00
◆場所:参議院議員会館B106(東京・千代田区)
<緊急報告会> in 福島
◆日時:2011年10月5日(水)18:30~20:30
◆場所:福島テルサ・あづま(福島市上町4-25)
http://www.f-shinkoukousha.or.jp/terrsa/access.html
◆出席者
  山内知也/神戸大学大学院教授
  阪上武/福島老朽原発を考える会代表(フクロウの会)
  満田夏花/国際環境NGO FoE Japan