コメについてのシーベルト計算(試算) | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

ni0615です
試算してみましたが間違いがある可能性大です。
皆様の御吟味をお願いします。

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コメについてのシーベルト計算(試算)
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(ICRPの考えに基づく原子力安全委員会のパラメーターによる)

暫定基準値、つまり1キログラムあたり500ベクレルの放射性セシウ
ムを含むコメを、毎日1kgずつ1年間摂取したとすると、預託実効線量
(=一生の体内被ばく量)のシーベルトはどのくらいになるか?

====
預託実効線量係数は、
単位経口摂取量当たりの線量(mSv/Bq)
核種****成人****幼児(5歳)**乳児
-----------------------------------------------
Cs-134**1.9×10-5**1.3×10-5**2.6×10-5
Cs-137**1.4×10-5**9.7×10-6**2.1×10-5
-----------------------------------------------
;
すべてが半減期30年のセシウム137だとすると、
放射能の強さは1年では殆ど変わらないから、概算、

(成人)
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×1.4×10-5mSv/Bq
=2.56mSv
(幼児(5歳))
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×9.7×10-6mSv/Bq
=1.77mSv
(乳児)
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×2.1×10-5mSv/Bq
=3.83mSv

すべてが半減期2年のセシウム134だとすると、
1年間食べると放射能の強さは、1年平均では初日の約83%の415Bq/kgだ
から、概算すると、

(成人)
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/day×365day×1.9×10-5mSv/Bq
=2.89mSv
(幼児(5歳))
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/ day×365day×1.3×10-5mSv/Bq
=1.97mSv
(乳児)
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/day×365day×2.6×10-5Sv/Bq
=3.94mSv

セシウム134とセシウム137は、現在環境中におおむね半々の割合
で存在するから、両方の平均を計算すればよいから、

(成人)
シーベルト値=(2.56+2.89)/2
=2.73mSv
(幼児(5歳))
シーベルト値=(1.77+1.97)/2
=1.87mSv
(乳児)
シーベルト値=(3.83+3.94)/2
=3.89mSv

なお日本人の穀物摂取量(平均)は1日当たりkg
-------------
成人 0.3
幼児 0.11
乳児 0.055
-------------
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3012.html#id_664e947c
とされています。

これを適用すると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(成人)
シーベルト値=2.73×0.3
=0.82mSv
≒1mSv

(幼児(5歳))
シーベルト値=1.87×0.11
=0.21mSv
(乳児)
シーベルト値=3.89×0.055
=0.21mSv
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり穀物を平均的な量食べて、しかも暫定基準値のコメばかりで穀物
をまかなったとき、他の食物のことや外部被ばくを全く考慮に入れない
でも、1年間の総被ばく量の法律的限界の1mSvに、ほぼ達してしまうの
です。
実際には、他の銘柄のコメと混ぜて食べたり、パンや蕎麦・うどんで外
国産小麦を食べたりしますから、これよりは少ない量となるでしょう。
これから先は、それぞれご自分の生活を見直しながら、あんばい計算し
てください。

簡易計算方法★★★★★★★★★★★★★★★★★



1kg当たりのベクレルを500で割ると

1年間食べた時の

預託線量シーベルトになる



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

(「100で割る」を勧めている人がいるようですが、
それはちょっとオーバーかも)



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ECRR係数による、コメについてのシーベルト計算
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暫定基準値、つまり1キログラムあたり500ベクレルの放射性セシウ
ムを含むコメを、毎日1kgずつ1年間摂取したとすると、預託実効線量
(=一生の体内被ばく量)のシーベルトはどのくらいになるか?



====

預託実効線量係数は、ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)
http://www.euradcom.org/2011/ecrr2010.pdf
による



単位経口摂取量当たりの線量(mSv/Bq)

--------------------------------------------------

*核種*****半減期***0~1歳*****1~14歳***成人

--------------------------------------------------
Cs-134****2.06y****1.0 E-4****4.0 E-5****2.0 E-5
Cs-137****30.0y****3.2 E-4****1.3 E-4****6.5 E-5

--------------------------------------------------


すべてが半減期30年のセシウム137だとすると、
放射能の強さは1年では殆ど変わらないから、概算、



(成人)
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×6.5×10-5mSv/Bq
=11.9mSv

(幼児(5歳))
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×1.3×10-4mSv/Bq
=23.7mSv

(乳児)
シーベルト値=500Bq/kg×1kg/day×365day×3.2×10-4mSv/Bq
=58.4mSv


すべてが半減期2年のセシウム134だとすると、
1年間食べると放射能の強さは、1年平均では初日の約83%の415Bq/kgだ
から、概算すると、



(成人)
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/day×365day×2.0×10-5mSv/Bq
=3.03mSv

(幼児(5歳))
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/day×365day×4.0×10-5mSv/Bq
=6.06mSv

(乳児)
シーベルト値=415Bq/kg×1kg/day×365day×1.0×10-4Sv/Bq
=15.1mSv


セシウム134とセシウム137は、現在環境中におおむね半々の割合
で存在するから、両方の平均を計算すればよいから、



(成人)
シーベルト値=(11.9+3.039)/2
=7.47mSv

(幼児(5歳))
シーベルト値=(23.7+6.06)/2
=14.9mSv

(乳児)
シーベルト値=(58.4+15.1)/2
=36.8mSv


なお日本人の穀物摂取量(平均)は1日当たりkg
-------------
成人 0.3
幼児 0.11
乳児 0.055
-------------
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3012.html#id_664e947c
とされています。


これを適用すると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(成人)
シーベルト値=7.47×0.3
=2.24mSv
≒2.3mSv≒500/200


(幼児(5歳))
シーベルト値=14.9×0.11
=1.64mSv

(乳児)
シーベルト値=36.8×0.055
=2.02mSv
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



つまり穀物を平均的な量食べて、しかも暫定基準値のコメばかりで穀物
をまかなったとき、他の食物のことや外部被ばくを全く考慮に入れない
でも、1年間の総被ばく量の法律的限界1mSvの2倍以上に達してしまうの
です。



実際には、他の銘柄のコメと混ぜて食べたり、パンや蕎麦・うどんで外
国産小麦を食べたりしますから、これよりは少ない量となるでしょう。
これから先は、それぞれご自分の生活を見直しながら、あんばい計算し
てください。


《結論》

簡易計算方法★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



ECRR係数では
1kg当たりのベクレル値を200で割ると、ほぼ1年間食べた時の
預託線量シーベルト値になる



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





安禅不必須山水
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