長期的には遺伝子絶命に等しい | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

福島原発事故~終息しなければ、長期的には遺伝子絶命に等しい結果となる可能性
 
 スティーブン・スター (*核実験および想定核戦争における、放射性降下物の専門家)
  (米国臨床病理学学会会員、核拡散に反対する技術者と科学者の国際ネットワーク会員、
   グローバル・サバイバルのための物理学者)

(前略)
これは数千の核爆発が世界中で同時に起こる核戦争ではない、だから比較ができないと思う。
しかし福島原発からセシウム137とプルトニウムのような半恒久的な放射性アイソトープが大量に
放出される結果はどういものになろうか? セシウム137はベラルーシとウクライナで現在子供たちを
病気にしている。それは食物連鎖に入り込み、生物濃縮を生じ、食品を有毒にする。(福島原発から)
このような大量の物質を大気に放出されるがままにすれば、長期的な結果が、特に長期にわたる
遺伝子上の結果がどういうものになるか、今我々にはまったくわからない。

ここに最悪のごまかしがずっと継続して行われている余地がある。すなわちICRP(国際放射線防護委員会)
は不正操作されており、彼らは放射線がどのように’体内で’作用するか、放射性核種が生きている組織
の「中」に入り込んだとき生体細胞、特に人類のそれのような複雑な生命体に対して何を行うかという、
現在の生物学で把握されていることを反映していない。

だから、もし我々が幸運で、十分な数の人々がその健康と命を犠牲にするならば、たぶん日本は何とか
福島第一原発での事態を終息するだろう。終息を希望しよう。もし失敗するならば、放射線の大量放出
のまさにその始まりを見るだけとなり、北日本の広範な地域が数世紀にわたり住むことができない土
となる恐れがあろう。

もしも遺伝子上、最悪のシナリオが起こるならば、そのような莫大な放射線の放出となる。そうしたら、
我々はその影響をモニターするだろうか? チェルノブイリ事故のときはそのようなモニターを回避
しようとした。そのため、9000人が死亡したとするWHO(世界保健機関)の報告がある一方で、
NYAS(ニューヨーク科学アカデミー)の報告では98万人が死んだとされている。原子力産業はNYASの
報告を否定しているが、そうする理由は、もし一般市民の大半が数十万の子供たちが現在「チェルノブイリ・
エイズ」その他の症状で病気であることを知ることになれば、原子力は終わりを告げ葬り去られることに
なるからだ。

私自身の最悪の恐怖は、半恒久的な放射性アイソトープを大量に生態系に放出し続けることにより我々は
ゆっくりとしかし確実に、将来の何世代もがますます長く健康には生きなくなり、あるいは最終的には
健康には生まれなくなるか、あるいはまったく生まれなくなる、そのような見込みを確実にすることに
なるだろうという点だ。

数百万トンの放射性物質を大気の中に吹き飛ばし初めて以来、我々は人類を含むあらゆる生物に
放射線学上の実験を継続して行ってきた。米国はネバダ州だけで104回の大気核実験を行い
(正確な数は議論の余地があるが、最大級の爆発が74キロトンのものを含み、少なくとも100回は確かだ)、
米国市民は確かにこれらの実験後の放射性降下物にも生き残った....が人間の健康にどのように影響
しただろうか? 甲状腺ガン、白血病その他のすべてが見られたあと、現在3人にひとりがガンになり、
さらに米国人口全体では1人にひとりがガンとなる確率にゆっくりと向かいつつある。.....

--------レンゲメレンゲ