最近、共産党への支持を表明する人が増えています。安倍政権の勧める増税、解雇規制緩和、TPPといったものに共産党が反対してるので、そういった共産党への支持が高くなるのは、わかります。
しかし、共産党への投票は別問題です。私は反対です。衆参で捻じれを起こすためなら、現状では参議院は民主党に投票するべきです。民主に前原、野田といった新自由主義者がいてもです。捻じれを起こすことが優先で、捻じれを発生させれない共産党への投票は意味が薄いです。
以下が参議院で共産党へ投票する事に対する、致命的な問題です。
①大都市以外では、当選確率がほぼない
②民主党候補の票が共産党候補に流れ、民主党候補も共産党候補も落選してしまう。
③いくら共産党の議席が増えても、元が少ないのでしれている(国会で共産党議員が素晴らしい演説しても、その後に強行採決されて終わりでしょう
前回参院選挙を例に上記をみていきましょう。
ここでは、2013年の兵庫県を見てみましょう
①鴻池 よしただ 自民党 868,069票 当選
②清水 たかゆき 維新 598,630票 当選
③辻 やすひろ 民主党 343,551票 落選
④金田 みねお 共産党 220,577票 落選
兵庫県は当選は二人ですが、2010年の参院選挙は自民と民主で分け合いました。しかし、2013年では、民主候補が落選して新自由主義の維新候補が当選しました。
定員2の選挙区では、少なくとも非自民系野党(民主、共産、社民、生活)が1議席はとらないとダメです。兵庫では、最悪の状況になりました。
ところが、民主の辻議員と、共産党の金田議員の得票を合わせると当選した清水議員とほぼ同数です。
中途半端に共産党に票を散らすのは、維新やみんなの党などの新自由主義政党を利するのみです。遺恨を忘れ、民主党に集中させるべきです。まず、捻じれさせるのが必要です。
二人区で共産党候補が勝てそうな選挙区はほとんどないと思います。京都くらいでしょうか?同時に、一人区では、自公候補に勝てる可能性のあるのは、民主党候補だけと思います。共産党はまず無理です。安倍批判の死に票の山です。
次に国会の参議院の議席構成です。
与党 135議席 (自民115議席 公明20議席
野党 107議席 (民主59議席、みんな13議席、共産党11議席)
です。共産党が議席を伸ばしても、大した事はできません。国会での質問の時間は増えても、肝心の最大野党の民主党が衰退したら、捻じれなどとてもできません
そういった事情も無視して、共産党に投票するのは、安倍への内面的な抗議にはなっても、実際的な抵抗方法としては無意味だと思います。
衆議院は自民党でいいと思います。両院とも民主は危ないです。とにかく捻じれがいります。