こんにちは!DATASTATIONの森山です。

 
前回に引き続き、DSコンテンツの使い方企画
照明器具の光らせ方!~その2・3DCG編(Shade)~を
ご紹介します!
 
今回使用するソフトについてですが・・・
何回もこのブログでご紹介しています、Shadeという3DCGソフトです。
お求めやすい価格、豊富なHowto書籍、WindowsとMac両方で使えるハイブリッド。
更に、読み込めるファイル形式も、DATASTATION(以下DSM)で配信している複数の
形式(3ds、lwo、obj)に対応しており、とても相性も良いのがメリットです!
 
「パースコレクション 匠」のパースについても、Shadeを使用して
つくられているものも多いんです!
 
 
レンダリングのクオリティについては
ラジオシティ計算でかなりリアルな陰影を再現することができます。
高価なレンダリング専用ソフトと比べ、少し劣る面もありますが
日本の住宅パース(特に内観など)を制作するのであればまだまだ十分な能力があります。
 
DSMの照明器具は様々なソフトで読み込める汎用的な部品として作られていますが、
CAD専用につくられた一部の形式(azp)を除き、光源データ自体は入っていません。
なので、ユーザー様が自分で光源を設定してあげる必要があります。
 
Shadeのラジオシティも例外ではありませんが、基本的な設定は比較的簡単です。
今回はそのShadeを使用して、ソフトに取り込んだDSMの照明器具に光源データを
設定し、下記のようなレンダリング画像をつくってみます!
 
前置きが長くなりましたが
では、レッツトライ!
 
■ダウンライトの場合
・lig209xp
光らせかたは様々な方法がありますが、
IESデータを使用することで楽にダウンライト独特のフワッとした照明効果を再現できます。
IESとは照明設計用の配光データです。メーカーのウェブサイトなどで配信されていますが、
今回は下記の場所で配信されているダウンライトのIESを使用しました。
どんな光かたをするか一覧画像もあるので、とても使いやすいデータです!
まずは、Shadeで「配光光源」を選択し、ダウンライトのほんの少し下側に配置しましょう。
その後、統合パレットの「情報」から先程ダウンロードしたIESファイルの読み込みを選択します。今回は15を使用しました。
読み込みが完了すると、配光情報が設定されます。
これだけです。
 
■スタンドライトの場合
・S7246(yamagiwa)
スタンドライトは
実際の電球がある部分に「点光源」を配置しましょう。
今回のスタンドは2灯タイプなので、光源も2つ置きます。
(※配置位置がわかりやすいように、セード部分は非表示にしています。)
また、布貼りのシェードの場合、少し透けた感じにしてあげるとリアルに仕上がります。
布部分の「材質設定」の透明度を「0.10」程度に上げてやります。
本当はもっと細かく設定するべきなんですが、遠目に見るぶんにはこれで十分です。
 
■ブラケットの場合
・lig052xp
複雑な傘の重なりになっており、
電球が見当たらなかったり、どこに光源を仕込めばいいのか分からない
場合があります。この場合は、ダウンライトと同様に少し離れた場所に
「点光源」を配置します。今回は斜め下付近に置いてみました。
デザイン的に、傘セードが光に照らされて発光している
雰囲気にしたいです。その場合は・・・
材質で発光を「1.00」にします。こうする事で設定した部分だけ
自己発光してるように見えるようになります。光源データだけでは
照明器具が光ってるように見えなかったりする場合があるので、
この発光で、ある程度コントロールすることが出来ます。
 
また、光源データの明るさ自体は「ルーメン値」の数値を変更することで
コントロール可能ですが、適正な数値については、ラジオシティの特性上、
シーンの環境でかなり左右されます。
強すぎたり、弱すぎたりする場合はその都度調整してみてくださいね。
(※ブログの画像もあくまで参考の数値です・・・)
 
各照明器具に上記の光源データを設定を行い、
ラジオシティ計算後にレンダリングしてみました。
いい感じです。
ただ、少し気になる部分として、照明器具に照らされて
出来た影がすこしうるさく感じるところでしょうか・・・。
その場合は、「情報」の影のパラメータを少し下げてあげましょう。
0にすると影が全くおちなくなり立体感が無くなるので、0.3~0.5程にすると丁度よくなります。
もう一度レンダリング!
かなり良い感じに仕上がりました。
また、今回のような夜のライティングは
明るい部分と暗い部分のコントラストが強くなりすぎる場合があります。
そんなときは「色補正」を使用しましょう。
ガンマ値をあげてやると、強すぎた明暗のコントラストがマイルドになるので
特におすすめです。
(※今回のブログ記事も見てのとおり、この色補正機能でかなり調整しています
森山にとっては既に手放せません・・・)
 
 
3DCGソフト「Shade」を使用した照明器具の光らせ方
いかがだったでしょうか。今回は3点だけでしたが、光源データの設定方法は
様々な照明器具に転用できますよ!
 
なお、もっと詳しい操作や設定は、ShadeのHowto書籍に細かく書いてあるので、
コツをつかめば、どんどんレベルアップできますよ!本屋さんやネットでチェックして
みてくださいね。
 
最後に宣伝になりますが・・・、当然DATASTATIONでは照明器具についても
豊富な種類、デザインを取り揃えています!
2017年8月現在で、その数なんと875是非ガンガン使ってくださいね!
なお、今後は吹き抜け照明やペンダントライトなど、数を増やしていく予定です!
お楽しみに~!