球団の損益は、犯人に賠償請求すべきである | だるま親雲上日日記

球団の損益は、犯人に賠償請求すべきである

バナナ
 24日付け『毎日新聞』HPに、「J1:バナナで人種差別行為/横浜マのサポーター」という見出しが躍りました↓。
http://mainichi.jp/sports/news/20140824k0000m050130000c.html
 記事によると、23日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜F・マリノス対川崎フロンターレ戦で、前半40分過ぎ、川崎のブラジル出身のレナト選手が横浜Mゴールに攻め込み、得点できずに引き揚げようとした際、ゴール裏の横浜Mサポがバナナを振るという不祥事が起こりました。
 後半開始早々、ツイッターにこの様子が流れ、関係者からの連絡を受け、横浜Mスタッフが犯人を特定。事情聴取をした結果、事実関係を本人が認め、バナナを振ったのは挑発行為であって、人種差別を企図したものではないと弁明したようです。
 同紙は、「Jリーグ:またも差別的行為、許されぬ無自覚」として、さらにこの事件を追及↓。
http://mainichi.jp/sports/news/20140824k0000m050132000c.html
 横浜Mの嘉悦朗社長が「本人の意向はどうあれ、許し難い」とコメントしたことに触れ、犯人が「大変申し訳ない。これだけのことになるとは理解していなかった」といっていると紹介し、
 「国内のサッカー界が差別をなくす方向へ動いている中、知識や想像力の欠如が再び問題を起こしてしまった。サッカー界に関わるすべての人に、自覚が必要だ」
と結んでいます。
 この一件は、海外へも発信されており、APFは、24日付けで「マリノス、バナナ振ったサポーターを無期限入場禁止に」と見出しを打ちました↓。
http://www.afpbb.com/articles/-/3023939
 犯人には、横浜M側から無期限入場禁止の処分が取られましたが、球団そのものにも処罰が下される予定です。
 これに先立つ21日。国連人種差別撤廃委員会は、在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチについて、「包括的な差別禁止法の制定が必要」として、日本政府に対する勧告案を取りまとめ、今月中に勧告が行われる予定です。
 東京の新大久保や大阪の鶴橋などで、「死ね!朝鮮人」、「ゴキブリ朝鮮人を叩き殺せ」などと叫びながら、旭日旗を振り回して繰り返し行われるヘイトスピーチ・デモ。
 明らかな威力業務妨害に関わらず、官権は「表現の自由」を保障するとして、その行為を保護して同調する有様。
 このような社会が、件の「バナナ」少年を育む温床であることを、今一度自覚する必要があります。