アイヌ・沖縄、そして韓国7-2 | だるま親雲上日日記

アイヌ・沖縄、そして韓国7-2


だるま親雲上日日記-アイヌ・沖縄、そして韓国7-2

 さて、ここのところ目に余る韓国、あるいは在日へのバッシングが広がっていることは、枚挙に暇ありません。

 本来あるべきはずのない領土問題を、日本は韓国との間に「竹島問題」として主張しています。そのことは、外務省のHPで整理して述べられています↓。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/

 残念ながら、韓国側は、そもそも領土問題が存在しないという認識からなのか、これに相当する自らの主張を公式に展開しているサイトが見当たりません。ぼくが見付けられないだけなのでしょう。ご存じの方がおいででしたら、ぜひご教示下さい。

 だからといって、ぼくは、両国間に領土問題が存在しているとは、思っておりません。恐らくは、日本における少数派としての意見を持っております。

 なぜならば、大学から大学院に至るまで、民俗学を専攻しましたからです。恩師から「民俗学は、歴史学の一翼を担う」と習いました。従って、歴史を科学として見詰める必要性を重々存じております。

 残念ながら、他国や他民族との対立という構造が絡むと、往々にして感情論を介入して煽る者たちがおりますから、白いものでも黒いと主張して、何も知らない人達を惑わします。

 第2次世界大戦直前、足利尊氏(写真)なんて逆賊として扱われておりました。それが、当時の「正義」だったからです。

 「八紘一宇」の名の下に大日本帝国は、侵略戦争を行いました。当時の考えでは、欧米に蹂躙されている、文化程度が低く、貧しいアジアの人達を救う「正義の戦い」と位置付けられておりました。

 なるほど、帝国主義が世界を席巻していた時代、それに乗り遅れた日本としては、欧米列強に対抗する手段だったのでしょう。そういう時代には、冷静な科学の目は、サングラスをかけさせられ、然もなくば、目玉を抉られたわけです。

 今は、そういう時代ではありませんが、ただ単にスローガンを繰り返し、嘘があたかも真実のように信じ込まされないとは限らないということを注意喚起したいと思います。

 特にシュプレヒコールは、人から冷静に物事を判断する能力を奪い去る魔力があることを指摘しておきます。いわゆるカリスマが、この手法を用いて、世に台頭していく姿は、歴史上洋の東西を問わず、何度も何度も繰り返し見ることが出来ます。

 今日のツイッターなどは、その危険性を露呈しているといえます。