嫌韓プロパガンダは亡国へ導く | だるま親雲上日日記

嫌韓プロパガンダは亡国へ導く


だるま親雲上日日記-嫌韓プロパガンダ

 フジテレビが、またしても「嫌韓」を煽る放送で、韓国ネチズンの反感を買っています。

 2月28日付け『中央日報』日本語版HPに、「K-POPの流行は韓国政府が操作した詐欺」という見出しで伝えられました↓。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137817&servcode=A00&sectcode=A10

 その記事によると、同局が26日に放送した「Mr.サンデー」で、出演していた木村太郎が、

 「韓国政府の中にはブランド委員会というものがあり、K-POPをブランド化するために広告代理店にユーチューブなどのK-POP動画をたくさん再生するよう依頼している」

とし、韓国政府が広告代理店に現金を支払って、韓流ブームを操作していると主張しました。

 そして、「韓国が韓国文化を挙国的に世界に伝播しようということ自体は過ちでない」としながらも、「ユーチューブなどの動画をたくさん再生して流行っているように錯覚させるというのは詐欺まがいの行為」と指弾。

 これに対して、韓国国家ブランド委員会対外協力局のイ・ジンスク事務官は、

 「大衆文化を国家がコントロールするのは常識的にありえない。あきれてしまう」

 「どうすれば地上波でそのような謀略をろ過なく放送できるのか、不快だ」

と、怒りを顕わにしました。

 木村太郎といえば、保守反動のラウドスピーカーに成り下がった人物とリスト・アップしています。かつては、某国営放送で人気を博したジャーナリストでありながら、退社してフジ・サンケイ系に草鞋を脱いでから、「成り下がった」というよりは、「本性を現した」といった方が適当かも知れません。

 いやしくもジャーナリストというならば、どの広告代理店に対して、いくらの現金を支払い、ユーチューブのどの映像を何回再生させたか、具体的に検証して公にするべきです。

 あたかもそのような事実があったように、なんの資料もなく放言するならば、それは「嫌韓」を煽るプロパガンダといわざるを得ません。

 『中央日報』の記事では、木村がファッション界やAKB48なども引き合いに出したようですが、それはまやかしに過ぎません。彼の、いやフジテレビの目論見は、明らかです。

 「嫌韓」を煽って創り上げる「愛国精神」なんぞ、真の「愛国」とはほど遠く、実に卑しく、貧しい精神しか育ちません。

 「大和魂」とは、「おおにぎみたま」と知るべし。

 嗚呼、「憂国」す。