浜下りのこと
今日の計量は、サボりました。
昨日、いつもの韓日館泡瀬店へランチしに行きました。ところが、近くの道には、ずらりと駐車車両が並び、肝心の韓日館も一杯で、外まで並んでます。
で、別のお店へ行ったのですが、そういや昨日は、旧暦3月3日。しかも、泡瀬といえば潮干狩りのメッカ・・・。
そうなんです、沖縄では旧暦3月3日は、「さんぐゎちゃー」といいまして、「はまうい(浜下り)」をするんです。
その昔、村一番と評判の一人娘が、夜な夜な美男に惑わされ、妊娠してしまいます。
で、その相手を捜し当てようと、物知りから習い、長い糸を通した針をその美男の髪に挿します。そして、その後をたどって行くと・・・。洞穴の中にいたのは、大きなアカマター(ハブに似た無毒の蛇)でした。
これは大変というので、またまた物知りに相談したところ、妊娠した娘を海に連れて行き、潮で清めれば大丈夫とのこと。
果たして、習ったとおりにしたところ、無事にアカマターの子を降ろし、お腹も元通りになったといいます。
それから、旧暦3月3日には、村の女性達が子供を伴って、海へ行って遊ぶようになりました。
・・・mixiに、ちょっと詳しく書いてます↓。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=433532153&owner_id=588881
重箱にご馳走を設え、「さんぐゎちぐゎーし(三月菓子)」と呼ばれるお菓子なんかも持って、浜辺で1日を楽しく過ごしたようです。
今では、1年中で最も潮の引く「大潮」なので、男性も含めて潮干狩りに行くご家族も多いというわけです。
ただし、「はまうい」は、鳥が家に入り込んだときなどにもやります。日本の地方によっては、「鳥入る=とりいる」といって喜びますが、沖縄では不幸が舞い込むとして、とても嫌われました。
クカル(リュウキュウアカショウビン)やマヤージクク(リュウキュウコノハズク)などは、特に嫌われました。
鳥が家に入ってくると、家族全員で浜下りをし、ときには3日3晩も過ごしました。
首里城でも、そんなことをしていましたから、仕事の効率がとても悪いということで、後になって改められたようです。つまり、お城を空っぽにしてまで「はまうい」するのではなく、代表が行くというやり方にしました。