古イタリア語と言うには憚りがあるのは、
あまりにも現代イタリア語とかけ離れているせいだろう。
推測するに、ラテン語とは、多言語社会から成立していたローマ帝国が、
共通語として編み出した文章語なのだろう。
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その為か、断片的にラテン語が現代イタリア語に混じる事がある。
His fretus (=これによりて)
basandosi queste cose、といった意味合い。
His fretus...non presse nessuna precauzione contro la peste; gli s'attacò; andò a letto, a morire, come un erore del Metastasio, prendendosela con le stelle (I Promessi Sposi : A.Manzoni)
「という訳で。。。誰もペストに対しての予防措置を取らなかった。ペストに襲われて、寝床に行って、死ぬ訳で、まるでメタスタージオの英雄よろしく、星の運行のまにまにさ。(「いいなづけ」)」
幾分か、皮肉っぽく言う際に使われる熟語である。