本日は秋分です。
 二十四節気の第十八。

 秋分は「昼と夜の長さが等しくなる」日で、旧暦八月中に来ます。白露と寒露に挟まれた短い一重の季節であり、白露には暑い日もあるのですが、朝夕の涼しさが冷たく感じる頃でもあります。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」とされ、春分同様、昼夜の長さがほぼ同じになります。

 

 白露から褝(ひとえ)に変わった着物も、寒露までですから、本当に短いですよね。
 寒露の後の霜降からは袷(あわせ)の着物に変わります。羽織を薄物羽織から褝羽織に替える人もでてきます。とはいえまだまだ昼間は暑い日もあり、雨などもまだまだ長いのがこの時期です。

 

 また、秋分の日は、太陽が極楽浄土のある「真西に沈む」ことから、「亡くなった人を偲ぶ日」ともされています。

 

 そして秋分で極まった秋は已後、寒さを伴うようになり、やがて冬を迎えます。二十四節気では、秋分の後は、寒露、霜降と続き、立冬に至ります。。

 

 深まる秋の掛軸としては、「清風萬里秋」「平原秋樹色」「秋聲満萬野」といったところですかね。月のつく御軸は、来月の十三夜に取っておきましょ★彡