再三再四、ブログには書いていますが、茶道において和服の仕来りは現代のものとは違います。

 その中で、分かりにくいのが、江戸小紋です。

 江戸小紋はお茶会に着て行かれる小紋ではありますが、実は全てが着て行かれる訳ではありません。

 江戸小紋の中にも、大きく分けて二種類あり、それが武家由来の定小紋と町人由来のいわれ小紋です。

 定小紋というのは、武家が裃に用いた御留柄が発祥で、各藩毎に模様が異なります。このため、定め小紋は紋なしでも、色無地一つ紋より格が上となります。

 定小紋から出た三役などは紋を入れてフォーマルとなります。三役は、行儀、鮫、通しになります。

 これ以外の江戸小紋がいわれ小紋で、吉祥文や唐草文、縁起文など様々なものがあり、逆に言えば、これらは江戸小紋でも小紋の扱いと同じです。

 紋なしの定小紋だと、紋なしだと莫迦にされそうと思われた方、それは知らない方の恥ですので、気にされず、着て行かれるべきですよ(^_^)

 私は色無地に一つ紋よりも、江戸小紋…できれば定小紋に紋なしか、三役に一つ紋をお勧めしたいです(^_^)

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