棗にも色々な形がありますが、最もポピュラーなものが利休形です。

 ですが、この利休棗に九種の大きさがあることは意外と知られていません。

 多くの方は三種だと思っておいでではないでしょうか。

 大きく分けて薄茶用の大棗、兼用の中棗、濃茶用の小棗ですが、これらの中にも大中小があります。

 濃茶に用いる小棗は無地のものという決まりがあります(茶箱に用いる小棗は装飾があります)。

 標準的な中棗は二寸二分。約6.6cmで、ここを基準として九種の大きさが決まっています。

 大棗の基準が8cm。二寸六分半。
 中棗の基準が6.6cm。二寸二分。
 小棗の基準が5.0cm。一寸六分半。


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