頭がぼんやり痛くなって目が半分サイズになるぐらい久々に一人でわんわん泣いた。

先週木曜の夜、異動前の編集部の送別会があった。
仕事終わり、三次会からの参加。
そこには前の編集長がサプライズで来ていた。
編集長に「前田はこれからどうするの?」って聞かれて
「ゲストハウスが運営したいんです」って素直に答えた。
今は違えど上司であったという立場上「なぜ?」って聞かれると思った。
そしたら「上にはもう話したか。辞めるんだったら早めに言わないと
3ヶ月は引っ張られるぞー。まあなんかあったらいつでも相談しにこい。」
って即座に言ってくれた。
今まで誰に今後のキャリアを聞かれても模範解答を言わなくちゃと
「リーダーです」「編集長です」「賞が取りたいです」と言っていた私。
その私がはじめて本音でしたいって思って言ったことを
編集長は問うこと無く「やりたいと思うならやりきればいい」と
間髪入れずに背中を押してくれた。
なんだかその時、やるなら今だって思った。
最近ずっと感じていたもやもやした悩みは
やらなきゃ晴れないんだって。
ビビってじっとしてるからもやもやするんだって。

もちろん、ゲストハウスをしたからって、
それが夢のような「天国」ではないのもわかっている。
きっと今より守ってくれるものは激減して
本当にもっともっといろんな部分でしんどくなるに違いない。
今とはまた違うつらいことだってたくさん起きる。
彼と喧嘩も増えるかもしれない。
それでも
こんなにも
こんなにも
やりたいと思える仕事に出会えたのだから
いつ死んでも後悔しないように
この決心がこんなにも強いうちに
はじめたいと思った。
はじめるなら今だって。

そして、自分を追い込むために
その編集長と別れた直後に
誰かの目に触れてもおかしくないよう
ツイッターに辞める意思表明を残した。

予想以上に
それがいろんなひとにいろんな影響を与えた。
勇気づけられた、わくわくしたって人と
社会人として上司に話す前に先にあんな場所に書くのはどうかって人。

予想以上に
後者が自分を追い込むことになった。
言うことも当然わかり、あさはかだった自分が情けなくも思ったし
会社の皆にどんな顔を合わせたら良いのかわからないって思った。

でも「たくさんいろんな人がいるんだからいろんな意見が出るのは当然」
電話越しの先輩のその言葉に救われた。
「それほどまでにしたいと思えることに出会えたことはとても素敵なこと。
したいことをしたら良いし、ちゃんと話せば良い」
そこから我慢していたものがプツンと途切れて、わんわん泣いた。

急速にいろんなことが動いてる。
あの日、あの瞬間から。

第一関門、明日、リーダーと今の編集長それぞれに
話す時間をもらっていて、辞めますって話をする。
2つ目の関門であるうちの兄にもさっき泣きながら電話をした。
なんだか気持ちが抑えられなくなった。
「そんなにやりたいんなら、やりたいようにしたらいい。
どうしようもなくなったらうちに帰ってくればいい。
逃げ場を用意するのは良くないんだけど。
これからやろうとしていることも決して天国とか甘いもんじゃなくて
本当につらいことはたくさんある。
それでもしたいって思うなら、したいようにしたらいいんだよ」
って言ってくれた。

会社を辞めることは、今の会社の人たちにとって申し訳ないこと。
私がいない分、誰かががんばらなくちゃあならないんだから。
でもそんなことを言っていたって何もできない。
居なくなることでむしろ新しい何かも生まれるかもしれない。
そう思いたい。
大好きな職場だったから
素敵な未来を皆迎えてほしい。

そのお手伝いになるように
今はとにかく契約窓口数を増やしていきたい。
来年も掲載してくれる関係を築いていきたい。
辞めるまで数字は必ず積み続ける。

びっくりするほど急速にいろんなことが進んで
自分でもどうしたらいいのかわからないくらい。
でもじっとしてらんなくて
不動産へ行って、めあての物件を見つけてきている。
あとは大家さんの許可が降りるようプレゼンに行く。

たくさんのことが一気にかわる。
不安なんて本当はいろいろある。
だけどしてみたい。
やらずには終われない。

やるならいまなんだって本当に思っている。
年内か最高でも来年春までには辞める。
辞めて、ゲストハウス準備に取りかかる。