年間5冊も本を読まない私は
いつも本を読まなくちゃと膝の上に乗っけては
そのまま別の作業をする。そして、今もそれ。
いつも途中で考え事して、結局書き物に走る。
頭ん中にある言葉をまとめたくて。
忘れたくない瞬間が胸の中にいっぱい溜まっていくなあと
最近また増して想い、日々憂い愛しむ。
俯瞰してみると出会うなにもかもが愛おしく儚い。
生きている限り最大限に。
1分1秒を最大限に。
時には、最大限に出来ていないうまくない自分に
もどかしくなったり悔しくなったり腹が立ったり。
それと並行して心のどこかで、焦るな焦るなと声がかかる。
そうだ、楽しめ楽しめと。
26歳、オンナ。
よく年齢より年食ったことを言うなあと言われるし
声が低いせいか(と思いたい)どっしりしてると言われるけど
きっとそれは私の中に脈々とお父さんの血が流れているからだなあと感じる。
父が亡くなったあの瞬間からもう17年。
実家に帰ってお墓参りしたり、仏壇に手を合わせたりする度に
心がリセットされて、俯瞰して物事を見るチャンスををもらえている
そんな気がする。
26歳、オンナ。
1年前にあげた数名分にあたる業績と大きな受賞の4連チャン
そこから1度も落とさず毎週受注を決めてきたこと
それらの結果、今年春から現在全国10人中唯一の女性リーダー。
慣れないポジションと転勤によるクライアントゼロスタートに
着任4ヶ月、まだまだ悪戦苦闘。
申し訳ないながらGMや他リーダー陣によくよく助けてもらってる。
いっぱい迷惑かけてる。早く早く追いつきたくて踏ん張って考えて試行錯誤。
年上や同い年の男性メンバーを抱えて、どうチームを指揮するのがベストか悪戦苦闘。
以前のような爆発的な業績のあげ方は企んでいるけどまだまだ模索中。
26歳のオンナとして会社では振る舞わないしだいたい扱われない。
同い年の女の子が女の子らしくしているのを社内で見ると
関西でメンバーをしていたころの自分と照らし合わせて
時々複雑な気持ちになるけど。
でも、そんな目先のことに捕われている場合じゃない。
せっかくもらった面白そうなチャンスだから
このポジションを最大限に活かさなくては。
「26歳オンナ」をゼロにするのではなく
それをふまえ、すべて私なのだから
私にしか出来ないことを私らしく形にしたい。
落ち着いて。
自分のリズムで。
楽しめ楽しめと。
命は予想以上に儚い。
目の前にいるひとと空間を分かち合える瞬間はその時限り。
体感したどの1秒ももう二度と帰ってこない。
ネガティブな意味ではなく「かけがえのない」という意味で認識したい。
でもまた新しい瞬間が未来でいっぱい待っている。
手を伸ばして広げて繋げば、繁殖する微生物みたいにどんどん増幅して生み出せる。
私が「ゲストハウス」や「シェアハウス」に関心が強いのは
生きているという空間を人と分かち合えて
フェアでシェアなその空間が彩り豊かに増幅する
その瞬間が愛おしくてたまらないから。
誰かと過ごした「かけがえのない」1分1秒のおかげで
今も未来もさらにどきどきしたものへと鮮やかに躍るから。
ひとりよりも、だれかと過ごしたあとのほうが
どこか別の場所でそのどきどきの増幅が現在進行形で広がる実感が
また今の自分の活力になるから。
ああ、あのとき出会ったあのひとは今どこかで企んで動いて楽しんでるんだなと。
ならば私もここで今企んでもっと動いてもっと楽しもうと。
それは、人と関わるどの場面でも言えること。
会社でもプライベートでも。
自分を取り囲むすべての暮らしで。
ただそれをどう増幅させるか。
生きている間に自分の足跡をどこにどれだけつけまわれるか。
その最大化を狙うだけ。
企み行動するだけ。
軸はぶれない。
この軸が17年前のあの瞬間に父が残してくれた
私の中の大きな大きな足跡。