ハート

我田引水とは、他人のことを全く考えず、自分に都合が良いように考えたり、
ものごとを行ったりすることです。
その昔、自分の田にだけ水を引き入れ、
他人の田のことは一切考えないことからその言葉はきています。
他人の不利益になろうとも、自分に都合のいいように。
現代の日本では田ではなく、そんな結婚式会場も数多いです。

結婚式をするにあたり色々な会場に見学に行って運命の会場と担当者に出会えて契約。
これから結婚式準備をする楽しさとワクワク、もしかしたらそれは今だけかも知れません。
運命と思えた要素は上辺だけのもの、そしてプランナーさんの笑顔も創られた笑顔、
なさそうで現実にあるお話しを書いてみたいと思います。

結婚式を検討されている方は一度は聞いたことのある会場。
そんな有名な全国展開の会場さんですが、
行き着く先は新郎新婦の幸せのためではなく自社の利益を最優先しているのですね…。
新郎新婦に対してのあたたかいハートはないのですね…。
と思えることがあったので書いてみたいと思います。

その会場に外部カメラマンが入って撮影する事は可能なのですが、
撮影出来るのは挙式と披露宴のみ、ちなみに挙式は着席での撮影となります。
ヘアメイクシーンや親族控え室などでの撮影、
館内でのロケーション撮影などは一切出来ません。
使用とするそぶりを見せるだけで、監視しているスタッフがすっ飛んできます。

そんな条件ではありますが、僕は毎月ほぼ1回は系列の会場に行って撮影を行います。
それだけ制限が厳しいのに、ご依頼いただくことはとてもうれしいことです。
よほど外部カメラマンに頼みたいという理由、
撮影プランが高いわりに内容が脆弱だったりというのも一つです。

まず撮影プランの金額。
これはマージンが関与しているのですが、
例えばお二人が会場に30万円を払うと会場側に50%マージンとして入り、
残った50%の15万円で提携写真館が撮影とアルバム製作を行うわけです。
つまりは価格が高いのに中身は貧弱になるわけです。

そんな悪行がまかり通ってしまうのも
「結婚式に慣れている人はいない」ということで比較されることもなく、
商売として成り立ってしまうわけです。

そして撮影カット。
その会場プランの撮影カット数はメイクから披露宴まで500枚で納品は200枚だそうです。
僕は撮影カット3000枚ぐらいなので、
500枚だとメイクから挙式前ぐらいで終わってしまいます。

そしてその金額に見合う撮影が行われているかという点。
それだけ撮影制限が厳しいのであれば、うまいカメラマンがたくさんいる。
それだけ高いのであればアルバムもしっかりしている。
というのは間違いです。

実はその逆で競争がないから腕がアレなカメラマンでも商売として成り立ってしまうのです。
競合場所を自ら作らないことによって、自社のマージンを確保し企業努力も少なくてすみますし。
競合のないホテルは高くて汚い、競合のないレストランはまずいし高い。
その理屈と一緒ですね。

ちなみにこの会場は外部カメラマンの場合挙式は着席のみなのですが、
会場カメラマンは自由に動いて撮影が出来ます。
ですので挙式は会場カメラマンに依頼されて、披露宴は僕が撮影というパターンもあるのですが、
この会場は挙式のみの撮影プランがありません、挙式と披露宴通してのプランのみなのです。

息の合わないカメラマンとの同時撮影、数多く経験していますがお互い良い結果を生みません。
けれど新郎新婦的には「2人のカメラマンに撮ってもらえていいかも!」と考えてしまいます。
何度も経験しているので「良い結果を生みません」
と全力で会場のカメラマンには挙式までの撮影をとお願いしますが、
納得してくれる新郎新婦さんは本当に少ないです。
朝の連続テレビ小説並みに「まれ」です(‘A`)

そんな苦言を新郎新婦さん経由で会場側に話すと、
会場側は「サブで撮ります、邪魔しません、あくまで記念写真要員として撮ります」
といういつもの適当な回答をしてきます。
そんな体なので新郎新婦さんは僕に「そういうことになったのでよろしく!」
と受け入れてしまうのです。

けれど結婚式当日、会場のカメラマンは動き慣れた会場でいつものように撮影しています。
サブでも記念写真要員でも北島三郎さんでもありません。
僕が撮ろうとする前に割り込みして撮影したりと邪魔をもしてきます。

サブ撮影、記念写真要員とはまるっきり口だけです。
いつも通り動いて外部カメラマンの妨害をしてしまおうという根底があるのです。
経験の無い外部カメラマンがこのような扱いを受けたらろくな写真が撮れないし、
下手するとケンカになるかも知れません。

僕は新郎新婦さんや会場側が言っていた、
「あれ? サブでも記念写真要員でもないですけど大丈夫ですか?」
とそのカメラマンの人間性にかけてみるも、
全くもってスルーをしていつも通りの動き回っての撮影をしていました。
提携カメラマンなので、どっぷりその会場で撮影をしているので、
いつも以外の撮り方は難しいと思うのですよね、
良い意味でも悪い意味でも、それしか動けないのです、応用が利かないのです。
ですので本来は僕がメインで、会場カメラマンがサブ撮影のはずなのですが、
僕がサブで会場カメラマンはメインというスタイルを撮ることに。

そんな会場カメラマンの写真を合算してこちらのアルバムで製作するわけですが、
慣れているはずの会場カメラマンの写真、
技術的にもセンス的にもうちの事務所に面接に来たらすぐお帰りいただくぐらいの内容でした。
素材がそういった写真だとアルバムデザインという料理も限られます、
デザイナーがいくら頑張ってもいつもとは違うそれなりの構成となります。

撮っている僕も取ってもつらく悲しいですが、
結果的には新郎新婦がもっと悲しい思いをすることになるのです。

誰のためにもならないことを率先してミスリードしている会場さん。
行き着くところは新郎新婦の幸福よりも、自らの幸福なのでしょうね。

最近の結婚式業界の進んでいく方向をみて、次の世代は愛想を尽かして、
今のような結婚式って20年後にはないほとんどない文化になるかも。
なんて考えてしまうのでした。

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