先日結婚式を撮影させて頂いたお二人からあるお手紙が届きました。
「実はご相談があってお手紙差し上げました」
と神妙な書き出しから入ったお手紙、そのお手紙には何枚かの写真が同封されていました。
丁寧に和紙にくるまれて。
お手紙の内容は「先日の結婚式で友人が撮ってくれた写真をもらったのですが…」
1枚目の写真を見ると新郎新婦がメインテーブルでゲストの女性の皆様に囲まれて、
リラックスしたひとときの写真です、いつもこんな笑顔で会話をされているのでしょうね。
という心がほっこりする写真でした。
「やはり結婚式はたくさんの人にお祝いされた方が幸せになると言いますが…」
そうですねよね、たくさんのゲストの拍手に囲まれた結婚式。
とても幸せな気持ちになりますよね。
2枚目の写真はブーケトスのあとにブーケを受け取った方に、
他の女性ゲストからたくさんの拍手でお祝いされているものでした。
笑顔がキラキラと輝いています。
「招待をしていない人が写真に写っているというのも幸せなのでしょうか？」
招待していない人が写真に？ (´･ω･`)
文章の意味がわからなかったので、なんども反芻して読みますが、
文章の真意が今ひとつわかりません。
なのでお手紙と写真を照らし合わせてみると…。
((( ；ﾟДﾟ)))!!
言っている意味がわかりました、招待されていない人の正体が('A`)
ゲストの女性の皆様はこの日のためにドレスアップして、
色とりどりのドレスなどを着られているのですが、
その中によく見ると赤の上下スウェットの女性が写っていました。
結婚式ではあり得ない服装です。
当然結婚式にこんな方がいたら逆に目立ちます。
ご友人も「結婚式で見なかった人が写っていた」といって送ってきた写真でした。
僕も結婚式当日に赤のスウェットの女性なんて見かけてはいません。
どんなに新郎新婦のみに集中していても、
そんな目立つ服装をしていればその場にいれば真っ先に目が行くはずです。
たしかに結婚式には招待されていないわけです。
でも写真に存在するその赤いスウェットの女性。
写真をよくみるとその女性は笑顔は笑顔なんですが、
何か含んでいるような笑顔とも見える笑顔です。
とても冷ややかにそしてとても狡猾な笑顔とも見えます。
「この人はどなたなのですか？」と電話で新婦に聞いてみると、
「私にもわからなかったのですが、主人に見せたところ顔が真っ青になっていました。」
ご主人が新婦さんより前にお付き合いされていた女性だそうです。
そのお付き合いされていた女性は他界されているわけではなく、
別れたあとも時々新郎とお酒を飲んだりする"友人"の中だったそうです。
実在されているわけですが、結婚式には当然招待していません。
もちろんこっそり来ていたということも考えられません。
僕以外にも目撃者がいないことがそれを裏付けています。
ということは生き霊とかそんな方法で結婚式に来られた、という考え方が一番妥当です。
「やはり生き霊とかでしょうか？」と心配そうに聞かれる新婦さん。
「…そうかもしれませんね。」と話すと、
「まあでもたくさんの人にお祝いされるって、幸せなことですよね感謝しないと！」
と"そう思うことにします"的ではなく、起こってしまった事実を喜び変えていました。
僕に「生き霊でしょうか？」と質問したこと、
それは新婦は特にその女性について気にしているわけではなくて、
その女性がなんでそこに写っているかに興味があったようです。
新郎も新婦の肝の据わり具合にも惚れてしまったのかも知れませんね。
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