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春を感じる瞬間は? ブログネタ:春を感じる瞬間は? 参加中

4月に入ると初々しい新入社員さんが輝いて仕事していますよね。
毎年そんな姿を見ると春だななんて感じたりします。

結婚式の際に、職場の上司に祝辞や乾杯などご挨拶をお願いされる方も多いようです。
以前撮影させていただいたお二人の結婚式も新郎の信頼する上司の結婚式の招待状に、
「誠に恐縮でございますが 当日披露宴でのご祝辞をお願い致したく存じますので
何卒宜しくお願い申し上げます」という追伸カードを入れ発送し、
会社でも改めてどうぞよろしくお願いしますと祝辞を依頼されたようです。

ご上司も新郎をまるで息子のようにかわいがってくれていたようで、
入社して10年以上の中だそうです。
うれしい気持ちがいっぱいのようで、
まだ2ヶ月も先の結婚式なのに何を話そうか原稿を書いたり、
新郎に色々と相談をされていたようです。

祝辞を重荷に感じたりされる方も多い中、
ご上司も新郎新婦の結婚式でお祝いの言葉を述べることを楽しみにしていました。

しかし結婚式の1ヶ月前に悲劇は訪れました。
祝辞をお願いした上司がリストラに遭いました。
外資系の企業にお勤めだったため、ほぼ即日の解雇通知だったそうです、
それは青天の霹靂でした。

新郎新婦の結婚式の時には上司ではなくなります。
会社のゲストもたくさん呼ぶため立場上「元上司」でもご上司も居づらいことでしょう、
新郎がどう言おうかとご上司も苦慮しているのを察したのでしょう、
そして「リストラされた主賓がいても…」と思われたのでしょう、
「外せない用事が出来たすまない」と結婚式の出席を辞退されたそうです。
新郎も心苦しいながらも、体裁があるので新しく配属された上司に祝辞を依頼されました。

結婚式当日お二人がお仕度されているお部屋でヘアメイクの撮影をしていると、
扉がノックされました、お仕度されているお部屋に、
お父様やお母様が花嫁の美しい姿を見に来ることも多いので、
そんな笑顔を撮れればと僕も扉の方に視線を向けると、
黒の礼服に白いネクタイをピシッと決めた紳士が立たれていました。

新郎のご上司でした。

ご上司は電報など送ろうかと迷ったそうなのですが、
やはりお祝いの気持ちを直接伝えたいと、結婚式が始まる前の控え室を訪れたようです。
この時間帯であれば職場の人にも会うことはありません。
そんなことも汲んでこの場を訪れたのでしょうね。

新郎のご上司は色々と言おうと思ってきたのでしょう、
でも涙が遮って言葉が続きません、そんな状況を見て新郎が上司の手をガッチリ握り、
「ありがとうございます、本当にありがとうございます」深々とお辞儀をされました。
ご上司は「たくさん、たくさん幸せになってな」と涙ながらに言葉にされて、
その場を後にされました。
帰られた後新郎新婦とも悲しい思いと感動の思いが同居する涙を流されていました。
でも本当に素晴らしい上司ですよね人と人、
そして男と男のお付き合いをされていたのでしょうね。

人生は晴れてばかりではありません。
時には雨が降ったり、風が吹いたりもします。
あの時ご上司に暗い雲がかかっていなければ、
いま新郎新婦に心の声の祝辞を聞くことは出来なかったかも知れません。

それから始まったご結婚式、とても愛情溢れる素晴らしい結婚式でした。
結婚式の始めに訪れた、ご上司という太陽が新郎新婦を明るく照らしていたのでしょうね。


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