乾杯

この前うちの事務所でカメラマンが足りなくなってきているので、
カメラマンの面接をしました。
面接したカメラマンは広告も結婚式も撮ってきたキャリアもある男性のカメラマンです。
写真も良いものを撮っていて、即戦力になりそうな感じです。
通常会社の面接で聞くようなことを一通り聞き、
「この人なら大丈夫かな」と採用しようと心の中で決めた後、
写真を見て何かわからないけど違和感があるため、その人と雑談をしてみました。
人って雑談の中でその人の人となりが見えてくるものですからね。
「どういった考えで写真を撮っていますか?」
「志望動機は?」
という面接にありがちな質問だと、想定された答えしか返ってきませんし。

写真や最近の機材についての話をしながら、
お酒飲みますかとか? ダジャレは好きですか? とか、
結婚式の撮影でこんなことがあったんですよ的な話をし、
結婚式の撮影を仕事にすることなどに話が及びました。
それまで和気あいあいと話していたのですが、
会話の端々になにか違和感を感じて、自分の頭の中で会話を巻き戻してみました。

「本当は結婚式なんて撮りたくないんですよ」
「僕には実力があるのでもっと違うところで活躍したい」
「仕事がないので仕方なく」

なんて言葉が会話の端々に潜んでいました。
潜んでいるというか彼にとっては本心なのでしょうね。

正直言うと結婚式を撮っているカメラマンって、
こういった収入のためにとか打算で撮影しているカメラマンも少なくありません。
結婚式の撮影が大好きで撮っている僕には、到底理解の出来ない思考ですけどね。
今でも某ホテルの提携写真室で撮っている知り合いのカメラマンは、
「かったるい」などといいながら、作り笑顔で写真を撮っているようです。

打算と割り切りで良い写真が撮れればいいのですが、
写真って撮る側の心も写るものなんですよね、
精一杯頑張って撮った写真と、嫌々ながらで撮った写真って全く違うんですよね。
面接をした彼の写真の引っかかるところとはそれだったのでしょうね。

新郎新婦の気持ちで考えれば、
そういう考えのカメラマンに撮ってほしい人などいないと思いましたので、
彼には不採用の通知をださせていただきました。
平均点を出せばよいホテルなどの写真室では採用されるレベルだと思いますが、
うちの事務所では難しいかなと思うのです。
何よりもうちの事務所はカメラマンも、
グラフィックデザイナーも結婚式も写真も大好きな人たちばかりですから。

結婚式の撮影とはカメラマンの感性で、
幸せな空気や幸せな感情を切り取ること。
撮影する側も打算ではない幸せなをお祝いする心で撮らないと、
幸せな写真に仕上がらないですよね。
「好きこそものの上手なれ」
言葉の意味をかみしめたある日の出来事でした。


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1日1件のみの撮影なので、お日柄の良い日は1年前から予約が入ってしまうこともありますので、
よろしければお早めがオススメです。
ダジャレも含めて頑張って撮影させていただきます('A`) 
dapandan@gmail.com パンダ

いつもたくさんの応援をありがとうございます('A`)
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