キャンドルライト

ここ最近新聞などのメディアで、入学金未納や給食費未納、
そして車いすスペースに健常者が堂々と駐車するなど、
日本人のモラルの低下が懸念されています。

結婚式を撮影して10数年経ちますが「昔はこんなことなかったのにな(´・ω・`)」
と思うことが多々あります。結婚式のモラルも疑うようになっている時代です。
先日の結婚式であった、その中の一つを今回は書いてみようかと思います。

それは新郎ご友人テーブルの近くで撮影していたときのことでした、
新郎ご友人テーブルは友達の結婚式ということもあり、
そしてお酒の影響もあるのでしょう、
お酒を飲みながらタバコを燻らせ拍手したり、大爆笑したりと、
とてもハイテンションで結婚式を楽しまれていました。
問題はその後のことです。

吸い終わったタバコの吸い殻を会場の床に投げ捨て、足でもみ消しているのです。
よくみると他のご友人も、タバコの灰を床の下に落としています。
さらによく見るとイスの下には10数本のタバコの吸い殻がありました。
テーブルの上にある灰皿には1~2本の吸い殻があるので、
灰皿があることは認識しているのでしょう。
それもテーブルにいる6人が6人ともです。
その会場の床はタイル張りで引火の恐れはない床材でしたが、
燃えないからといってポイ捨てしていいわけがありませんよね。

気づいたサービススタッフが、
手で拾い集めていると拾い集めているそばから床でタバコの火を消していました。
ゲストに注意をして、何度もスタッフは掃除しますがお構いなしで捨てています。
そしてそのスタッフを見る目は、
まるでそういうことをしている自分がかっこいいことであるかのような表情でした。

新郎のご友人なので20歳前半ぐらいでしょうかね、室内で茶色いサングラスをして、
本人はかっこいいと思っているのか、室内で帽子をかぶったりしている方々達なので、
まあ仕方ないと言えば仕方ないですけどね。
今までちゃんとした大人に触れていなかったんだろうなと、
僕は哀れみの目で見てしまいました。

新郎新婦が各テーブルにご挨拶に行った際は、
新婦のドレスの裾が床につかないように介添えさんも注意はしていましたが、
ドレスの裾全体を持ち上げることはさすがに出来ないので、
ドレスの裾でタバコの吸い殻を掃除する形になってしまいました(´・ω・`)

その一部始終を見ていたキャプテンは、
つかつかっと近くに行くと何も言わず足下に転がった吸い殻を手で拾い集め、
膝をつき、灰で汚れた床をぞうきんで拭きます。
すると数分後また新郎友人達は床に吸い殻を捨て足でもみ消します。
その状況を見ていたキャプテンは、
バックヤードに下がり、大きめの灰皿を人数分抱えて新郎ご友人テーブルに。
キャプテンは一人に一つ灰皿を置きました。
テーブルの上ではなく、床の上に。

新郎の友人のテーブルのみ灰皿が床の下に置いてあるのです、しかも各自一つずつ。
しばらくは同じように床に捨てていましたが、
やっと周囲のゲストに奇異な目で見られていることをやっと感じてくれたらしく、
床から灰皿を拾い上げ、それからはテーブルの上の灰皿で消していました。
まあ渋々とでしたけどね。

教養の無い人にマナーや常識を説いたところで、馬の耳に念仏です。
キャプテンは自分の立場やそのことも理解して行動に移したのでしょうね。

若さ故でハメをはずすことはまあ仕方ないですが、
人としての常識は身につけないと、恥ずかしいのは自分なんですけどね。
タバコを披露宴会場の床で消すことで、失うものの数や大きさ。
まあそこまで考えられることができたのなら、
披露宴会場内でタバコのポイ捨てなんてことはしないでしょうけどね(笑)
今流行の「羞恥心」を持ってほしい、そう思った出来事でした。

●いつの間にかタバコを吸わなくなったdapandaです('A`)
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