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ハロウィンのカボチャを見る度に近所のおばさんを思い出すdapandaです。

最近一部のホテルなどでは、
「チャペルや館内などは外注カメラマンは撮影禁止」
という会場が多くなってきたような気がします。
たしかにどこの誰ともわからないカメラマンが来て、
適当に撮っていたらホテルサイドとしても
「何かやらかさないだろうか」と色々不安な気持ちもわかります。
外注カメラマンの立場として会場にお邪魔して撮影をするわけですから、
我々外注カメラマンもカメラマンとしての自覚が必要です。

こういった撮影禁止というのは色々な理由がありますが、
「進行の妨げとなるからNG」「自社のカメラマンに撮らせたいからNG」
おおまかにこんな理由があります。
特に後者の方の理由がほとんどのように思われます。
たしかに外注カメラマンに撮らせても会場側は全くメリットはありません。
だったらたくさんの売り上げマージンが入る自社カメラマンに撮らせたい。
顧客満足度よりも自社の売り上げを優先する意味合いがあるのかもしれません。

先日、某神社に新郎新婦と同行させていただいて、
神社の前でお二人の写真をパシャリと撮影していました。
神前式中の撮影ですが、外注カメラマンはほとんどが撮影できないということで、
神社提携のカメラマンをすでに手配されたようです。

しかしながら、神前式中は指示されたところなら撮影可能と聞いて、
せっかく来たんだから神前式中も撮影できればと思い、
その場所に行って見ますが、どう逆立ちしても柱や梁があって撮れそうもありません。
お賽銭を入れる真ん中が良かったのですが、
どうやら真ん中は神様の通り道なのだそうで、
「そこからはけして撮影はしてはならない」とのこと。
さっきお賽銭を入れたのですが、それぐらいではダメなようです('A`)
まあこれは平たく言った撮影禁止ってヤツですかね、と感づいてみました(笑)
なにぶん神社での神聖な神前式、そういった規則にも従うのもプロと言うものです。

ということで撮影はせずに神前式を遠くから見学することに。
普段見られない視点で、首にカメラをぶら下げて新郎新婦の厳かな姿を見ていると、
その神社の提携カメラマンがさーっととんできて、
「ここでは写真撮ってはい~け~ないんだからね!!!」
と挙式中なのに微妙なフレンドリー言葉を僕にかけて去っていきました。
見てもいけないとは誰にも言われていないんですけどね。
首からカメラ提げているだけで写真撮れたら念写です('A`)

そのカメラマンはその"神様の通り道"に立ちはだかってパシャパシャ撮っていますし、
どの神社でも撮影禁止な神主さまによる祝詞奏上中にも、パシャパシャ撮っていました。
しかもよく見ると靴下に穴が空いていますし、スーツの肩にふけはありますし。
プロが使うような機材で撮っていませんし…。
よく考えるとそのカメラマンの方が不謹慎な気がしてきました('A`)

若干移動してそんな神前式を見ていると、またまたそのカメラマンがとんできました。
しかも神前式中なのに大声で「だ~から撮るなっていってるじゃない!」
観光客の外人さんがお賽銭箱の辺りから撮っていたのは知っていますが、
それを僕だと思って文句を言いに来たようです。
どうやらポケットカメラのシャッター音と、
一眼レフのシャッター音の区別もつかないような、
神がかり的なカメラマンのようですね('A`)

大声な上にカメラマンとして恥ずかしい勘違い。
なので僕は( ゚д゚ )とするしかありません。
すると「聞いてるのか! おい!」等大声で文句を言っておられます、神前式中なのに。
あなたの仕事は写真を撮ることなのに。
もちろんそこはいては良い場所なのですが、
これ以上僕がここにいると、
ご両家に迷惑がかかりそうなのでさらに遠くに移動することにしました。

通常は神社では、
1:どの業者でも撮影禁止
2:撮影可能だけど、神前式中の移動不可、祝詞奏上等の撮影不可。
ほとんどの場合はいずれかです。

神社も新郎新婦から挙式料をもらい、その費用を維持費用や、
言葉は違えど携わっている人にお給料を払っているわけです。
まあ売り上げが少しでも入れば良いに越したことはありません。
けどなんだか悲しい気もしますよね。
何を優先しているのか、
それによって神社が優先しているものが計れるような気もします。

今回の神社の場合「提携業者のみ撮影可能」わけです。
簡単に言えば、ゲストハウスのチャペルの撮影禁止と一緒のような気がします。
つまりは「厳粛な神前式」そして「厳粛な売り上げ保持」だったのでしょうかね。
そのカメラマンも神の元で職を行っているのですから、
まずは厳粛に仕事を全うしてほしかったです。もちろん身なりも。
大声でなんくせ言う暇があるなら、
まずはシャッターを押すのがカメラマンの仕事でしょうに。
結婚式のシャッターチャンスは一瞬なんですから。

外注カメラマンと提携カメラマンとの垣根はまだまだ深いものです。
会場側も結婚式を商売として行っている以上利権や金銭を優先しがちになりますが、
自分たちが何を商売にしているのか?
何を提供しているのか?
結婚式に携わっている人には、改めて見直してほしいと思った1日でした。