こんにちは。

ヘルシーボディトレーナー中原由美です。


出産によって変化する身体のしくみを知ろう!
NO.3『骨格のはなし』


今回で3コマ目のアップになります。

出産によって変化する身体のしくみを知ろう!のテーマ。
過去2回のおさらいはこちら↓
NO.1『子宮のはなし』
NO.2『ホルモンのはなし』

そして今回、NO.3『骨格のはなし』です。





産後の変化で、よく、

骨盤が開いている、とか、

骨盤が広がる、

骨盤、股関節がグラグラだ、

とかいうことを耳にしませんか?



骨盤の形状が変化する、というのは、

何となくわかるとして、それが、一体どういう変化なのか、

具体的には、

自分の骨盤がどうなっているのか、

どうなったのか、わかりますか???

実は、骨盤は、一つの骨盤という骨ではありません。

えっ!知らなかった?!



【骨盤について知ろう!】

骨盤は、左右に耳のように広がった「腸骨」、

背骨の末部である「仙骨」、
(仙骨の更に先っぽには、尾骨がある。)

座るとお尻の下でグリグリする感じでわかる「座骨」、

会陰の近く、骨盤の中で最も前面にある「恥骨」、

この、「腸骨」「仙骨」「座骨」「恥骨」の4つの骨の総称なの。

これを全部まとめて「骨盤」といっています。


また、
骨盤には、仙骨と腸骨をつなぐ、
「仙腸関節」と、
大腿骨と骨盤をつなぐ、
「股関節」があります。

また、
大腿骨の外側に突き出ている
大転子(だいてんし)という部分は、
股関節の動きを見る目安になります。


このように、

骨盤は、

複数の骨と複数の関節があり、

とっても複雑なフォルムと動きをする場所なのです。



出典:gooヘルスケア


【骨盤が広がる、とは?】

この骨盤ですが、

良く言われる通り、

妊娠すると、徐々に広がり、

形状を変化させます。


通常、骨盤は、

下に行く程すぼまった、

チューリップのような形をしています。

ですが、このままだと、

産道となる部分には、

およそ10センチほどの隙間しかなく、

赤ちゃんは出て来れません。


この骨盤を、だんだんとゆるめて、

下方のすぼまりを広げ、

四角くなるような形に変化します。


骨盤の下部分が広がるとイメージすると分かりやすいですね。


また、骨盤が広がるのと同じくして、

骨盤は、だんだん前傾していく傾向にあります。

これは、

重くなったお腹が前に突き出していくから、

ということと、

産道を広げ、産みやすい位置に整える、

という役割があります。




妊婦さんで、よく、

仰向けで寝ると

尾てい骨が当たって痛い、

という話が出るのは、

この骨盤の前傾で、

背骨の末端である尾てい骨が外側へ突き出るからです。

(でも、この痛みを感じるほどの前傾姿勢は、
体の不調の元でもあるので、少し調整した方が良いのよね)



【そもそも、って、歪むものなの?】

骨格とは、

骨が組み合わさって身体の支えをなすもの、

骨組み、からだつきのことを言います。

ですから、

骨、それ自体が歪んでしまうことと、

骨格が歪む、ということは別問題です。


「骨が歪む」というのは、
「骨の異常」です。

「骨格が歪む」というのは、
からだを支える「骨組みが歪む」ということです。

建物の柱自体が変形したら「骨の異常」
建物の柱の組み合わせが歪んでしまったら「骨組の歪み」
そんな感じ。



ですが、骨組みは、
それ自体、それのみでは存在しないものです。ドクロ

だって、骨だけの人なんて、生きてないからね。。。笑


歪む、という表現が使われるのは、

建物が地震などで歪んでしまうような状態と同じで、

体も、著しくその歪みが出てくると、

痛みや違和感として感じられるようになることが多いです。




【骨格の正しい捉え方】

人間の身体は、

いくつもの骨が靭帯によって結合され、

骨格を形成しています。

さらに、

骨に付着する筋肉によって、

その骨格が支えられています。



妊娠すると、

出産に備えるホルモンによって、

筋肉や靭帯が緩みます。

これは、

出産に向けて、骨盤の形を変化させるためです。

骨格である骨盤は、

それ単体で存在することはできず、

たくさんの靭帯と、たくさんの筋肉で支えられて

その場に存在するので、

ホルモンを調節して、骨格を支える靭帯や筋肉を緩ませて

骨盤が広がるためのスペースと余裕を作るのです。


筋肉や靭帯を緩めるこのホルモンの影響は、

産後しばらくの間続きます。


ですから、

妊娠中〜産後しばらくは、

靭帯が柔らかく、関節が緩むのと、

筋肉が弱っているために、

放っておくと骨格が
歪みやすくなります。



グラグラしやすい柱で

建物を支えているようなもんですからね。



この歪みは不調の原因になりますが、

一方で、関節や靭帯が緩む事で、

もともと骨格の歪みがあった人でも、

正しい筋力を取り戻し、

骨格を調整する力をつければ、

長年の歪みを矯正することも可能なの❤️


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これが、妊娠前よりも美しくなれるチャンス!!!の

所以でもあるのですよ^^)/!



次回は、大事な、筋肉のはなし!