こんにちは!

ヘルシーボディトレーナー中原由美です。

出産によって変化する身体のしくみを知ろう!
NO.2『ホルモンのはなし』


変化の終点は、出産ではない!

目に見えなくても、産後の身体は激変している!!



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ヒト胎盤性ラクトゲン・・・胎児の発育と成長を促進するホルモン
エストロゲン・・・妊娠の維持と分娩を準備するホルモン(女性ホルモンで卵胞ホルモンとも言われる)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン・・・妊娠検査の指標となるホルモン
プロラクチン・・・母乳を分泌させるホルモン。別名、乳汁分泌ホルモン
プロゲステロン・・・妊娠中の排卵を抑制し、子宮収縮を抑制し、妊娠を維持するホルモン(女性ホルモンで黄体ホルモンと言われる)




※図の見方・・・
右から左に見ていきます。
一番下の数字の横列が妊娠週数。
40の目盛りが、妊娠40週目を表します。

その後の1~8は、産後の週数を表します。



プロラクチンは、
母乳を与えるごとに分泌量が増加するので、
上り下がりしています。

40週の少し手前で、
全てのホルモンが激減しています
。ここが出産したタイミングです。

図の中を、左から右へ点線が走っています。
これが、女性のホルモン分泌の標準量を表します。




出産に向け、
ママの身体は、
目に見えない部分も大きく変化しています。


その一つが、女性ホルモンです。



妊娠すると、

月経のサイクルを作る女性ホルモン

「エストロゲン」と「プロゲステロン」の

分泌量が増え、

妊娠を維持するのに適した体内環境を作り始めます。



妊娠中期には、

胎盤からも女性ホルモンが分泌され始め、

さらに量が増えます。



これは、

妊娠を維持するためのホルモンバランスであるため、

分娩後には、一気に激減します。



図でも分かる通り、

妊娠中に、

通常の数百倍まで上昇した

エストロゲン、プロゲステロンは、

妊娠前に戻るどころか、妊娠前よりも減少します。


図を見ると、

一過性の減少ですが、その激減は、

おおよそ8週目くらいまで続く事がわかりますね。



この女性ホルモンの激減は、

一時的に、更年期のような状態を作りますドクロ


更年期の女性にも当てはまる不調や体の変化ですが、
産後の女性や、
ホルモンバランスが崩れ、
自律神経の働きが乱れているときにも
当てはまる症状がいくつもあります。

【女性ホルモンが減少する事で起こる、
身体の様々な変化、不調】


・髪や肌につやがなく、乾燥する。
・抜け毛が激しくなる。
・ダルさ、疲れやすさ。
・身体の冷えを感じる。
・急に汗が噴き出す。
・ほてる。
・頭痛。
・めまい。
・不眠。
・不安感。
・イライラして、怒りっぽくなる。
・すぐに気分が変わったり、落ち込みやすくなったり、うつ傾向になったりする。
・情緒不安定。
・物忘れが激しくなる。
・無気力になったり、前向きになれなかったりする。



ホルモンは、

自律神経(交感神経、副交感神経)に作用するため、

興奮と鎮静、覚醒と睡眠をつかさどる自律神経が狂い、

こころのバランスがくずれたり、

身体に不調を感じたりしやすくなります。


また、

冷や汗や冷え、

急な発熱感や急激に吹き出る汗、

不眠、めまいなど、

本来はホルモンの働きによって

自動で調節されている

体温や発汗などの自己調整機能が

うまく働かないことがあります。


そのため、自分ではコントロールできない〜!!!

という事柄が起きたりするんですね。




でもこれは、どんなママにも、

出産を終えた女性には

大なり小なり影響が出るもので、

だれもが経験する変化なんです。

一過性のものなので、

時間の経過と共に回復に向かう事、

身体のしくみの一つだという事を

きちんと知っていれば、

余計な心配をせずにいられますよね^^)♬



そしてね、

こういう変化があって当たり前なのだということを、

本人をケアする周りの人も知っておく事で、

より快適な産後を過ごす事ができますよ!

出産を控えている方、

絶賛産後中の方は、

ダーリンやご家族にも、

こういった知識をわかりやすく説明しておきましょうね!



産後は、

妊娠中のような目に見える変化はあまり目立ちません。

ですが、まだ、変化の途中である事は明らかですよね。

出産して「はい終わり」なのではなく、

「まだまだ自分の身体は変化の途中なんだ」

と思っておく、知っておくことで、

変化の中で

自分に表れる身体や心の不調に気づく事ができますし、

いざ、そのときになっても、やたらと不安にならずに済みます。



変化が続く時期だからこそ、

妊娠中と変わらず、

自分の身体のしくみを理解して、

身体の様子に敏感であること

身体の声、身体のサインを見逃さずに、

早めの対策をしていくことが大切❤️



妊娠中は、

お腹の中の子供が気になるが故に、

自分の身体に気を使っていた方も多いのでは?

また、胎児の様子は気にしていても、

自分の体の不調には、

あまり執着しない、、、、という妊婦さんも実は多いのでは。。。



しかし、

出産を境に、

ママは怒涛の育児に追われてしまい、

ママ自身の身体に注意を向けたり、

気遣ったりすること、

ましてや、自分の体の感覚に敏感になることなど、

至難の技です。。。

わたし、ボディワーカーを生業にしていても、
とても難しかったですからね。。。。。






ですが、
赤ちゃんにとって、
もっとも信頼し、頼り、安心を与えてくれる人物、
それはママです!!

生まれる前も、
産まれ落ちてからも、
それは、変わりません!!


ママが自分の身体についてより良く知って、

きちんと自分を労る事で、

ママに余裕と体力が備わり、

赤ちゃんは、より安心して、

ハッピーに過ごせるのだと、確信しています♡^^)(^^♡

いろんな育児書とにらめっこを始める前に、

自分の心と体に余裕があるか??を

感じてみてくださいね❤️