こないだ電車を降りた時に、定期券がないんですよ。
いつも、ちゃんと左後ろのポケットに入れてるハズの定期券が。

実はワシ、こう見えても生きてきてカネとかそういう大事なモノを
落としたのは人生で1回しかないんですよ。
あ、携帯はタクシーに置き忘れたか。
あ!カバンも近所の道端に置き忘れたか・・・
結構、あんな・・・

でもね、小学校の時、道徳の本がなくなってしまったのは困りましたよ。
1年間、ずっと忘れたフリとか、あるフリとかして過ごしましたからね。

アレはね、間違いなくオカンが捨てたんだと思うんですよ。
勝手に机の上とか掃除するから、乱雑に積み上げた風でも
どこに何があるか、わかってるつーの。
なのに、勝手に整理して、本棚とかに移動させる。

そのとき、一見、教科書風に見えない道徳の本を捨てたんだと
思うんですよね。
それ以外、考えられない。
道徳の本なのに!

でも、今、思って見ると実はクラスで嫌われてて、こっそり
道徳の本を隠されたのかもしれませんね。
道徳の本なのに!

子どもながらに1年間、ふりして戦い抜いてきたんですよ。
って、そういう話をしたかったんじゃないんですよ。
定期券入れの話ですよ。

結構ね、コーフン気味に「ないんです!」と駅員さんに訴えた。
そしたら、改札口に行って聞いてみてくれと言われる。
改札口に行って、ないことを訴える。
じゃあ、他の改札口にも電話して確認してみますと、駅員さんが
連絡をする。

道徳の本に続く、大いなる喪失感。
参ったなぁ・・・とカバンの中から手帳を出して、これから時間が
掛かるだろうから、午前中のスケジュールを確認しとこうと手帳を
取りだそうとした、その時。

そこにヤツがいた・・・・定期券が・・・・
思わず、小さい声で「あったがな・・・」っていうてもた。
でも、駅員さんに聞こえてなかった・・・・
「届いてないみたいですねぇ。」と駅員さんが言った。

どうする?カミングアウトする?
でも、ココはないふりで通してしまう?
「ここに連絡してみてください」と紙を渡される。
紙には連絡先が書いてあって、そこにすべての遺失物が
集まるとか書いてある。

「はい・・・ありがとうございます。電話してみます」
「で、どこから乗車ですか?」
「え? あ・・・ あ、中目黒です」
「えーっと、230円ですね。」
「は・・・はい・・・すいません、ありがとうございます。」

そこに定期券はあるというのに・・・
最後まで、ワシはふりをし続けたのでした。
道徳の本なのに!
なんでや!


雲の上を飛んでます。
っても、7月の話ですけどね。

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飛行機に乗るときは窓側。
そして、広がる雲海を眺め、それを撮影する。

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次回より、大徳寺・九州福岡編がスタートします。
期待しないでください。