「ね、なくなったりしないかなぁ~」
ソウタが聞くと、
「ここは、人が入らない・・・というし、
それが、ホントなら、大丈夫じゃない?」
ユウタは、こともなげな顔をして、ソウタを見るので、
「そうなのかなぁ~」
何か気になるソウタです・・・少し考え込みつつ、
ひとまず、ユウタの言うことを、信じることに。
「じゃあ、手分けして、印をつけよう。
ボヤボヤしてると、暗くなっちゃうよ!」
ユウタは、ホラホラ・・・と、2人の背中を押すしぐさを
しました。
まずは、ソウタとケンタを、2人一組にして、二手に
分かれることにしました。
まずは、ユウタのお手本を、それぞれ見て、
見よう見まねで、やってみました。
「ほら、これと、これね!」
ロープは、あらかじめ、カットしてあり、適当に
渡してくれました。
それなりに、本数はありましたが、2人で分けると、
心もとなかったので、《これは》という場所に
印をつけていきました。
その様子を確認すると、
ユウタは、さっさと雑草をかき分けていきました。