用務員のオジサンは、少し険しい顔をして、校門の側に

立っていた。裕太は、すっかりおびえてしまい颯太の手を、

ギュッと握りしめた。

オジサンは、さらに近付いてきて、

「まったく、アンタたちは・・・」と、幾分呆れた声で言う。

「ホントに、何をしでかすんだか・・・

 油断もすきもないな!」

と言うと、背後に、岸本先生がいるのを、さり気なく

目の端でチェックしていた。

それからすかさず、先生の手の中にあるものを見つけると、

無言で手を差し出す。渡すように・・・というジェスチャーなのだ。

だが、先生はあわてて隠そうと、手を引っこめたので、

オジサンはサッと奪い取った。

「なんだ、これは!」

手の中に、破れた紙を見つけると、つまむようにするので、

「さぁ」と、白々しく、先生は答える。

「さぁって・・・、これ、あなたのものではないですか?」

おじさんの追及に、先生は開き直って、

「まさか」と言うと、おじさんは手の中で、その紙をころがしていた。

すると、ふいに顔色を変え、

「これは・・・」とつぶやいた。

 

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