本日は、私流のベランダ菜園のコツをまとめさせていただきたい思います。


その1 日当たりの確保


ベランダは、どの方角を向いていても、半日程度しか日が当たらないので、日当たりを確保することは一番重要なポイントです。

ベランダの方角や、何階なのか、近所に大きな建物がどの程度あるのか、ベランダの塀が柵なのか壁なのか、などによって、日当たり条件は変わるので、自分のベランダの一番日がよくあたる場所にプランターを置くようにします。

なるべく高い位置にプランターを配置すると、日当たりを確保しやすく、野菜が良く生長します。

また、季節によって、日当たり位置が変わるので、プランターを移動させるようにします。


下記写真は我が家の南側ベランダの様子ですが、ほとんどのプランターを台の上に乗せて、

外側の少しでも日の長くあたる高い位置で育てています。


南側ベランダの夏のトマトコーナーの様子 

リビング横のこのスペースは我が家のベランダ菜園の日当たりの一等地です。
大好き☆ベランダ菜園-南側ベランダ


秋は同じ場所にパプリカや大根、にんじん、キャベツなどを置いています。

日当たりの良い場所に一番よく育てたい野菜を置くのもポイントです。
大好き☆ベランダ菜園-南側ベランダ


そして、ベランダの内側まで日が差し込む冬は、内側にも葉野菜などのプランターを置いています。
大好き☆ベランダ菜園-南側ベランダ

また、太陽が斜めに差し込む西側のベランダでは、部屋よりの台の上にプランターを置いています。

大好き☆ベランダ菜園-西側ベランダ


その2  プランターの配置、スペースの有効活用を工夫する 


地面あたりの日当たりの劣る場所には、日当たりが少なくても育つニラ、青しそ、みょうが、三つ葉、ハーブ類などを配置しています。

また、台の上にはプランターを置いて、下には道具や古い土を置いて、スペースを有効活用しています。

3段温室も冬は温室として使用しますが、春~秋も上段にはプランターをおき、下段には道具類を置けるので

なにかと便利です。
大好き☆ベランダ菜園-南側ベランダ


ハンギングもベランダ菜園のスペースの有効活用の強い見方です。

イチゴやハーブ類など比較的、土の量が少なくても育つ野菜をハンギングで育てています。
大好き☆ベランダ菜園-ハンギング


スペースの限られたベランダ菜園では、空中を有効に使うことが大切です。

キュウリ、ミニカボチャ、ブラックベリー、ブドウなどのツル性の植物は、行灯支柱が便利です。
大好き☆ベランダ菜園-きゅうり6月上旬の様子

その3  水やりはしっかりと


土の量が限られたベランダ菜園の場合は、毎日の水やりは一番大切な作業です。

夏は朝と夕方の一日2回、春と秋は朝に一日1回、冬は土の表面が乾いたら(2日に1回程度)の水やりをします。


その4  追肥をしっかりと


プランター栽培の場合は、水やりのときに肥料が流れ出てしまうので、追肥は規定量を守りながらしっかりとします。

ほとんどの実野菜類、葉野菜類、キャベツ類などは、植え付け後1ヶ月ほど経過した頃から週1の液肥の追肥でOKです。

根菜類、じゃがいも類、豆類、冬を越させる野菜などは、その野菜の追肥方法で、追肥します。

果樹類も、追肥はしっかりめで育てる方がうまくいくように思います。



その5  春~夏は葉野菜類は育てない


春~夏の季節、特に5~6月はアブラムシが発生しやすく、葉野菜類は大変育てにくいです。

私はその季節には葉野菜は育てないと決めています。

葉野菜は秋まきが育てやすいですね。

また、ラディッシュは3月上旬に種まきすると、実野菜類の植え付け前の4月中旬頃に収穫でき、アブラムシも発生しません。



その6 ベランダ菜園の野菜は生長がやや遅めです


日当たり時間が限られているベランダ菜園では、野菜の生長はやや遅めです。

たとえば、ラディッシュは一般的には20~30日で収穫できると言われてますが、ベランダでは40日以上かかる場合がほとんどです。

秋、冬野菜も一般的な収穫時期よりもかなり遅れることが多いですね。

でも、待てばそれなりのものが収穫できる場合がほとんどなので、気長に生長を楽しみたいですね。



その7 ベランダで収穫できるお野菜はやや小さめです 


ベランダ菜園の場合は、収穫できるお野菜は市販品よりもやや小さめの場合が多いです。

でも、新鮮で美味しいので、多少小さくても十分に満足できます。


その8 暑さ寒さ対策


ベランダ菜園の場合は、7月下旬~8月中旬の猛暑の季節が最も栽培の難しい時期です。


<暑さ対策> 地域の気候によりますが、大阪の場合です。


クーラーの室外機の前と熱風の通り道にはプランターを置かない。

(台の上にプランターを置くことは、ここでも効果を発揮します。ちなみに室外機の上はOKです)

ニラ、ハーブ類など、暑さに弱いものは日陰に移動させる。

ミョウガはできれば北側などに移動させる。(私は今年は、猛暑の時期にみょうがを枯らせてしまいました)

ミニトマトは挿し芽などで、世代交代させる。

ナスは切り戻す。

キュウリは元気がなくなってきたら、撤収する。(7月に種をまいて、秋作もできます)

ピーマン、パプリカは猛暑の時期でも大丈夫です。

にんじんは種まきしたら、土の表面が乾かないように気をつけ、水やりを多めにする。

ブルーベリーは水切れが致命傷となるので、必ず毎日の水やりをしっかりと行う。

実野菜類やブルーベリーなどは、必ず朝夕2回、水やりを行う。


<寒さ対策> 地域の気候によりますが、大阪の場合です。


ベランダ菜園の場合は冬になっても霜も戸外に比べておりにくく、比較的冬の栽培はやりやすいです。

私は温室を活用しています。

温室内でよく育つお野菜は、春菊、チンゲンサイ、水菜などの葉野菜類です。

(生長は遅めですが温室を使わなくても育ちます)

発泡スチロール箱は保温効果が高いので、冬野菜の栽培では積極的に使用しています。

イチゴは実ができたら、室内にとりこみます。(昼の気温の高い日は夜だけ室内にとりこむ)



その9 袋栽培や発泡スチロール箱栽培でもOKです


私は経済的な考えから、袋栽培や発泡スチロール箱栽培を良くしています。

経済的な理由だけでなく、袋栽培だと、プランターよりも限られたスペースにたくさん並べることもでき、なおかつ土の量も確保でき野菜が大きく育つので、気に入ってます。

また、発泡スチロール箱栽培では、冬野菜の保温効果が期待できます。

どちらも穴を開けて使用(袋栽培、発泡スチロール箱栽培の穴のあけ方はこちら 2009.08.22からどうぞ)



その10 病害虫対策


病害虫を発生させないために、風とおしをよくすることが大切です。

また、日当たりの良い場所にプランターを置くと、病害虫が発生しにくいです。

また、枯れた下葉なども早めにとりのぞくほうが、アブラムシなどがつきにくいです。

古土の処理をしっかりとしておかないと、病害虫が発生しやすくなってしまいます。

(古土の再生法はこちら 2009.11.23からどうぞ)

病害虫が発生してしまったら、発見しだい、その場ですぐに除去してください。



その11  土の管理


連作障害を防ぐために、古土を混ぜてしまわないことが大切です。

私は古土は袋で管理して、袋に前作、前々作などが何だったのかを書くようにしています。

また、プランターには札をたてて、やはり前作、前々作以前が何の土だったのかを、すべてのプランターに書いて管理しています。

また、古土を使う場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜておき、1週間前に米ぬか堆肥や再生材や土壌改良剤を1~2割程度混ぜ込んで使用しています。

米ぬか堆肥は自家製なので、あまり多く混ぜ込まないようにしています。(1袋に大きめのスコップ3杯程度)

(米ぬか堆肥の作り方はこちら 2009.01.27からどうぞ)



その12 留守中の水やり対策


ベランダ菜園の夏の一番の問題は、旅行中の水やり対策です。

我が家では、2泊3日までの旅行しか行きませんので、「給水くん」で対応しています。

すべてのプランターを台から下ろして日のあたらない場所に移動させて、給水くんに必ず2リットルのペットボトルを指して、プランターの受け皿にはたっぷりと水を入れておきます。

旅行の日の朝に水やりをたっぷりして、以上の対応をして、帰宅日の夕方にまたたっぷりと水やりをすれば、2泊3日までは大丈夫です。


給水くん
大好き☆ベランダ菜園-給水くん



その13 おまけのワンポイントアドバイス


どのお野菜についても共通して言えることですが、株元を見て、やや根元が不安定、根っこが見えている、やや徒長気味かなと思ったら、少し土寄せ(増し土)をします。

それだけで、生長がずいぶんと違います。

いつでも気づいた時に土寄せ(増し土)できるように、新しい「花と野菜の土」をひと袋、常備していると便利です。



<肥料について>


肥料についての詳しい説明→こちら


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「野菜の育て方リンク一覧」は こちら からどうぞ(2009.11.21記事)


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