盛岡の広告屋さんと東京のカメラマンがこんなプロジェクトを始めた。
「復興の狼煙」
良い写真だ。良いコピーだ。
カメラマンの名前もコピーライターの名前もデザイナーの名前も
出ていないが、魂込めた作品だと思う。リスペクト出来る!
悔しいが泣かされてしまった。
そうなんだよ。悲しみを共有する事も大事。
でも、僕らの出来る事を僕らが普通にこなして行く事の方が
実は大事なんだと思う。
先日、クライアントの方で救援物資もまともに届いていない
被災地にボランティアで参加して来た人の話を聞いた。
現地で撮影して来た写真も見せてもらった。
大変な状況だ。彼女の行為は尊敬に値する。
でもね、ゴメンね。
人それぞれに与えられたポジションと使命があるとするなら
今、僕らがやらなきゃいけないのは、
普段通りに活性化させて行く事なんだと思うよ。
普段通りの事をするという事が、場合によっては
現地に行く事より何倍もの効果を生む事もある。
何かをしたい!何かをしなければいけない!ジッとしていられない。
その気持ちは、上記のプロジェクトを立ち上げた人たちも
ボランティアに行った人も、もちろん僕も同じ。
311を僕らは決して忘れないし、それがこれから長い道のりを経なければ
元に(あるいは新しい形に)復興出来ない事は分かっている。
だからこそ、慌てない事。地道に活動して行く事。
それが、結局、彼らのためになるようにして行かなければいけないんだと
思うんだよね。