W杯開幕戦、ブラジル対クロアチア戦。僕は朝起きて、結果を見ずに再放送を見ました。ブラジル硬かったですねー。あのブラジルが。いよいよ始まったなと実感しました。

勝敗を左右する判定となった西村さんのジャッジが物議を醸しています。僕は現役の選手ですので、ジャッジに対するコメントは控えたいと思いますが、思い出したことがあったので、そのことを書いてみたいと思います。ちなみに西村さんは、Jリーグでプレーしていて、やはり試合をコントロールするのが上手く、ジャッジが安定したレフリーだと思います。

PKというのは、レフリーにとって取るのが難しい判定だと思います。昨日のように試合の結果を左右する場面ではなおさらです。しかし、Jリーグでプレーしていて、それを逆手にとったようなプレーが増えてきていると思います。

つまり、「このくらいではPKは取られないだろう。」とあからさまに掴んだり、敵を押さえ込んだりするプレーです。特にセットプレーなんかではサッカーではなく、格闘技か相撲でも始まったのか、というほどです。ボールの行方などは関係なしに、ボールに背を向けてマークする選手もいます。

本来、PKというのは、ペナルティエリア内でファウルをしたら取られるというルールであり、ペナルティエリア内では少しくらいファウルしてもいい、というルールはないはずです。

僕なんかはビビリの性格なので、エリア内では極力ファウルをしないようにプレーしていました。正当なプレーでもファウルに見えないように慎重にプレーしていました。記憶が正しければ、JリーグでPKを取られたのは、ハンドで一回だけだと思います。

僕がこのことで納得できないのは、正当にプレーしようとした選手が損をして、PKを取りづらいレフリーの心理を利用したようなプレーをする選手が得をすることです。スポーツのルールはそのように作られたわけではないはずです。

選手は正当に守ることができる体の使い方や守備を学ばなければいけないし、周りは選手がそうしなければいけない環境作りをするべきだと思います。