シパーヒたちの剣 ― キリジ/シパーヒ装束 | 無人のモグハウスで発見された手記

シパーヒたちの剣 ― キリジ/シパーヒ装束

丁度アトルガンの時代がスコンと抜けているせいで、アトルガン系の装備品はどれがどれやらさっぱり見分けがつきません。
ExRareのものが多いせいで、競売見ているうちに覚えるということもありませんしねぇ……。
ディティールが豪奢なものが多いので、従来品とコーディネイトしづらいというのも悩みの種です。
閑話休題。


さて、本日のお題は、そんなアトルガン系装備群の中から、アトルガンの国家イメージのモチーフとなっているオスマン・トルコ帝国を発祥とする刀剣“キリジ”と、そのキリジを手に戦場を駆けたオスマン騎兵“シパーヒ”たちをご紹介しましょう。


キリジは、十六世紀頃戦史上に姿を現す、中近東――即ち前述のようにオスマン・トルコ帝国に端を見る彎刀で、その名はトルコ語で「剣」を意味する「キリク(kilic)」から来ていると言われています。
オスマン帝国の勢力拡大に伴って広域へと伝播して行き、十七世紀の頃には近隣諸国を越え、遠くはヨーロッパの各地にも伝わっていました。特に、南方ロシア地方では長らく愛用されていたという記録が残っています。


全長は凡そ1mあるかないか程度で、重量は1kg~1.5kg程度。スペックからも判る通り、片手での運用を前提とした剣でした。
中身頃辺りから大きく反りが入った片刃の彎刀で、剣先に擬似刃を持った物が多く見られます。
普通擬似刃といえば、刺突の一助に剣尖にわずかに設けられたものが一般的なのですが、このキリジのそれは、剣身の1/4から、長いものになると1/3ほども両刃になっているのが特徴的です。
切断に重きを置かれることが多い彎刀ですが、このキリジは刺突という用途も重視して設計されていたのかも知れませんね。


発祥のオスマン・トルコにおいて、このキリジを運用していたのが当地の豪族騎兵たちです。
帝国にそれぞれの領土を与えられ、その地の徴税権を認められた彼らは、それを扶持として帝国に従軍するという形で仕えていました。
それが「シパーヒ」と呼ばれていた人々です。

と言うか、「セポイ」の方が通りがいいでしょうね。日本では。



片手剣:キリジ/D31/隔236 MP+15/Lv55~/青
片手剣:キリジ+1/D32/隔229 MP+20/Lv55~/青


頭:シパーヒターバン/防19/HP+8 STR+3 AGI+3/Lv59~/戦ナ暗獣侍
頭:アブタルターバン/防20/HP+10 STR+4 AGI+4/Lv59~/戦ナ暗獣侍
胴:シパーヒジョシャン/防43 HP+16 STR+5 AGI+5 クリティカル発動率アップ/Lv59~/戦ナ暗獣侍
胴:アブタルジョシャン/防44/HP+18 STR+6 AGI+6 クリティカル発動率アップ/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両手:シパーヒダスタナ/防13/STR+4 AGI+3/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両手:アブタルダスタナ/防14/STR+5 AGI+4/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両脚:シパーヒゼレハ/防24/HP+22 STR+2 AGI+3/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両脚:アブタルゼレハ/防25/HP+24 STR+3 AGI+4/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両足:シパーヒブーツ/防11/STR+1 AGI+1/Lv59~/戦ナ暗獣侍
両足:アブタルブーツ/防12/STR+2 AGI+2/Lv59~/戦ナ暗獣侍



ヴァナ・ディールにおける「キリジ」「シパーヒ」の名を冠された装備品は以上の通りなのですが、ご覧のようにヴァナのシパーヒたちは、キリジを装備することが出来ません。
何でこうやることが中途半端なのかなぁ……。