最近1ヶ月間に東日本で観測された、マグニチュード2.5以上の地震の震央分布図です。
1か月間に日本全国で18,162回のうち、東日本で観測されたのは13,129回、全体の72%は東日本で発生しています。1時間に25回以上なので、およそ2分20秒に一回起きていることになります。
相変わらず多いですな。
さてさて。
11月3日19時34分、首都圏で震度3の地震がありました。
震源地は茨城県南部でマグニチュード4.9、取手市とつくば市で最大震度4を観測。
この地震が茨城県沖から千葉県房総沖に残る地盤の「割れ残り」を刺激して、巨大地震が誘発する可能性が高まると考えられています。
さらに気になるのは、10月26日以降に房総沖で観測された非定常地殻変動(スロースリップ)。
国土地理院 10月31日発表
「房総半島沖でプレート境界面のゆっくり滑り(スロースリップ)現象を検出
」
房総半島の電子基準点観測データに、平成23年10月下旬以降、通常とは異なる地殻変動(非定常地殻変動)があることが検出されました。検出された非定常地殻変動は大きいところでも約2cmです・・・
防災科学技術研究所 10月31日付け
「プレス発表資料 」
房総沖で10月26日からプレート(岩板)の境界がゆっくり滑る「スロー地震」が起きていました。同研究所ではこのスロー地震が「群発地震を誘発する可能性もある」と警告しています・・・
詳しくは青字のリンクをご覧ください。今回観測された房総沖のスロースリップは、東日本大地震の震源域南端にあたり、過去30年間では最も短い間隔で発生しています。
もっと気になるのは、北海道大学理学研究院 附属地震火山研究観測センター 森谷武男氏の見解 。
VHF電磁波89.9MHzの地震エコーが東北地方太平洋沖地震の直前と似た経過をたどっており、このまま同じ経過をたどると、ごく近いうちにM9クラスの地震が発生する可能性があるというもの。
震央は宮城県南部沖から茨城県沖の日本海溝南部付近、発生タイミングは12月から2012年01月。
震源メカニズムが正断層の場合は、海底地殻上下変動が大きいので津波の振幅が大きく、巨大津波が発生する可能性も考えられるそうです。
心配し過ぎはよくないですが、万一のための準備や避難のシミュレーションはしておきたいですね。
それでは。。(マスターさま風)