「一期一会」を書いてくれと注文があった。

これは仏教の代表的な言葉で、掛け軸ではよく見かける。


私はこれまで数多くの書作品、特に禅語を書いてきたが、この「一期一会」 は不思議と少ない。 


『一期』とは一生という意味で『一会』は仏教的にいうと説法をする集会となるが「会うは別れの始め」という事なのだろう。

出会いそのものが別れの始めなのです。


人生は無常というが、今会っている人とまた会えるという保障は無い。

それだけにその場その人との時間を大切にしなければいけない。

この言葉は、一瞬一瞬を大事にしながら生きて行くという事を教えている。(私は「会」を「會」と書きます)