お節介焼き | ☆GO GO DAICHANG☆

お節介焼き

私は人が喜んでくれることが好き。

時に度を超えてしまい、お節介の有難迷惑な思いをさせてしまったのではないのかと、ひとりで勝手に気に病んで勝手に悩んでしまうことすらある。

この春、ミュージシャンのEIJI君が故郷に戻ってきた。

周囲の友人・知人の解釈はひとそれぞれだろう。
中には「都落ち」的解釈で冷淡な人もいたりするかもしれない。

私的解釈は「凱旋」だと捉えている。

でも彼は高校を出てからというもの、ずっと関東暮らしだった。

思春期の真っ只中に上京して、10数年関東での暮らし、環境の中で大人の社会で揉まれ、すいも甘いも関東で大人として形成されてきた人が故郷に10数年ぶりに戻ってくるというのは、想像を超えたカルチャーショックに直面する。

自分のも経験しているので、お節介ながらもそれが心配でならなかった。


EIJI君が帰ってきて間もない頃、すっかり様変わりした故郷の町並みを一緒に歩き、何気なくツガルさんの美容室を通りかかり、「ここ、俺の行きつけだから是非使ってよ」とオススメしてみた。

EIJI君は早速ツガルさんの美容室へ行って、音楽の話題なんかになったようだった。


その後、ツガルさんから私に連絡があり、EIJI君とちょっと演奏をやりたいんだけどと仲介を頼まれた。


これだ!
故郷に凱旋したとはいえ、久しぶりで右も左もわからないような、音楽活動のきっかけがないまま燻らせるわけにはいかないし、これをキッカケに音楽の輪を広げられたら。


そうして昨夜、EIJI君は故郷で凱旋後、初の音楽活動が実現した。

拍車喝采。
EIJI君の表情はイキイキと輝いていた。

EIJI君は感謝してくれてたけど、それは別にいいんだ。

彼自身が喜んで、輝いて、ここでの生活をアクティブに過ごせることができたなら。

それでいい。


自分自身、老人福祉施設で働いていた時分も、老人を喜ばすこと、笑ってもらうことしか考えていなかった。

自分にスポットライトはあたらなくても構わない。
黒子的存在で構わない。

自己満足の域は出ないかもしれないけれど、EIJI君にスポットライトが当たる懸け橋役が出来て、よかった。


でも・・・
お節介もいいが、自分の社会復帰のことも考えていかなきゃな・・・