今日は終電で銀座から銀座線に乗りました。
金曜日なので人がいっぱいでした。
ぼくは入り口の横に立ってました。
次の駅に着くと、
40代ぐらいのサラリーマンが座り込んで寝てました。
あららー、と思って見ていると、
その横に立っていた20代後半から30ぐらいのサラリーマンが、
何も言わずにいきなりその人の腕を掴んで、
ひきずって電車に乗ろうとしました。
でも、ひきずられて電車まで辿りつかず、
結局、寝てたおじさんはホームに残されたまま、
ひっぱろうとした若い子は、
途中でおじさんの手を離して電車に乗り込み、
そのおじさんを見てました。
ぼくは、どうなるんだろう、と、
おじさんと若い子を交互に見てました。
駅員さんがおじさんに駆け寄って来て、
「渋谷行き最終ですよ。乗らないんですか」と話しかけました。
そしたら、その若い子はなんだかほくそ笑んでいました。
そのまま、駅員さんもあきらめて電車の扉が閉まりました。
若い子はなにもなかったように、
それを見ていたぼくをちらっと見て、
なにもなかったように、
携帯を見始めました。
なんだかとてもこわかったです。

中島みゆきさんの「ファイト」の歌詞を思い出しました。
「私 本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
 ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
 私 驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった
 ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です」

酔っぱらってねちゃっても
そんな風にほっておいていかれないような、
先輩になろうと思いました。