九州サッカーリーグ第16節、九州三菱自動車-新日鐵住金大分 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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リーグ4位の九州三菱自動車(以下、三菱)首位を独走する新日鐵住金大分(以下、新日鐵)の対戦となった。

新日鐵は1973年に新日鐵住金大分製鐵所のサッカー部として創部され、現在は、関連会社の社員や、外部の選手も在籍している。

1978年に九州リーグに初昇格。86年と95年に県リーグに降格しているが、すぐに復帰している常連チーム。
98年の昇格からは、常に中位から上位に位置する強豪であり、リーグ優勝は3回、全国社会人サッカー大会でも1回優勝を経験している。

このチームの一番の特徴は、ソロサポーターの存在、10年以上前から応援をしており、沖縄、北海道と何処へでも応援に行く筋金入りのサポーターであり、九州リーグでは名物的存在となっている。


三菱にもソロサポーターが存在する為、ソロサポーター対決という、マニアには、たまらない試合となった。



【試合レポート】

立ち上がりは三菱が攻勢を仕掛ける。セットプレーからの展開で、短い時間でフィニッシュまで持って行く場面を何度も作った。
特に4分のコーナーキックからは、ファーに居た選手がヘッドで繋ぎ、後ろで待っていた選手がシュートを放ち、GK柴北 亮洋が弾いて混戦になるがDFがクリアー、しかし三菱が拾い、柴北 亮洋のポジションを外してシュートを放つがDFがブロックしクリアーするが、再び三菱が拾いシュート、柴北 亮洋がこぼした所に畠中 慎太郎が足を伸ばすが、身体が接触したとして、ファールを取られる。


その後も三菱がボールを支配していたが、15分にカウンターから新日鐵が先制する。

得点直後の新日鐵イレブン

追う展開となった三菱は24分、濱中 祐輔がボールをキープし、左サイドから強烈なシュートを放つが、GKがセーブする。

濱中 祐輔No.25

ボールを支配するのは三菱だが、チャンスの回数では新日鐵が上回る。前半終盤になると、三菱の守備に隙ができ、あわやゴールという場面が増えるが、前半は新日鐵の1点リードのまま折り返す。

後半に入ると、ペースは完全に新日鐵に傾いた。前半15分で3得点を挙げ0-4となると、三菱はいい所が無く無得点で試合終了。首位との差が広がり、今後が苦しくなった。


試合後、三菱サポーターの方に話しを聞いた。

Q:このチームの応援を始めたのはいつ頃ですか?

A:正確には私が21才か22才くらいから、ご縁があったんですが、本格的に応援を始めたのは九州リーグに昇格してからです。(2012年~)

Q:応援を始めたきっかけは?

A: 私も福岡市の社会人リーグでサッカーをしていて、 その時に同じリーグで前の九州三菱の会長が当時20代で、このチームを立ち上げられて、それからの縁です。

Q:長年チームを見て来られたと思いますが、今年のチームはどうですか?

A:相変わらずですね(笑)強い時と弱い時とあって、年に1試合か2試合は腹が立つ試合もありますけど、今の色んな状況を考えると、精一杯やってくれてると思います。ただ、メンタル面で、切れてしまうのが残念ですね。

Q:このチームの魅力はどこに感じますか?

A:アマチュアであることですね。選手は社員ですから、試合が終われば各営業所に帰って仕事をしています。車のセールスは簡単な仕事ではないですし、その中で会社が認めてくれて、サッカーをやっていること、選手が両立していることは、私の年齢になっても尊敬します。

Q:サポーターとしての夢はありますか?

A:九州リーグで優勝して、胴上げしてもらうことです(笑)私は数えで63ですので、死ぬことは無いでしょうけど、元気で選手に帯同できるうちに1回は優勝したいですね。
今年初めて、全国社会人大会に出場できたので、これから何処まで行けるか楽しみですね。

森松 茂さん(62)
20代で、三菱自動車の前会長に出会い、40年近くチームを見続けている。
自身は高校時代に福岡商業(現在の福翔高校)でサッカーを初め、インターハイに出場した経験もある。2012年からサポータースタイルで応援を開始、現在は定年退職しており、県外にも応援に出かける。