ここのところ本当に何もネタが浮かんでこない状況で、困ったな~と思ってた時にちょっと浮かんだシチュで見切り発車の書き出しです。
よろしければお付き合い下さいませv
では以下からどうぞv
夏の思い出
「「「夏と言えば~?」」」
「海!」
「プール!」
「川遊び!」
景気よく三者三様な答えを出した石橋トリオに、会場の見学客からの笑いが、どっと沸く。
―― 暑いからねぇ…やっぱり水に関係した発想が多いわよね。
私は…やっぱりコーンとの河原での思い出、かなぁ。
今にして思えば、あの時のコーンって熱中症か何かだったのかも…。
元気になってくれたからよかったものの、あの時もしもひどくなっていたら、と考えるだけで寒気がする。
会場内の熱気で、冷房の効いているはずのスタジオは予想以上に熱くなっているのに、真逆の感覚に陥っているのだから不思議だ。
坊の着ぐるみの中でキョーコはそう考えながら、ネタまごの籠をぎゅっと抱えて次の意見を待っていた。
「うーん、夏休み…と河原で熱中症?」
―― え??
あまりの符号の一致に、キョーコは思わずネタまごの籠を落としそうになった。
勢いよく坊の頭の中で顔を上げたが、幸い外には響かなかったらしい。
どきどきとうるさいくらいに自分の鼓動を感じながらその先を待っていた。
「えー!なに?その組み合わせ!」
―― 光さん!ナイスツッコミですっ!私も聞きたいわっ
そう思い、視線を向けた先には、今日のスペシャルゲストである蓮の姿があった。
蓮は、そんなキョーコの期待を見透かしているかのようににこりと笑う。と同時に湧き上がる、先の3人の回答の時とは違うどよめきが会場を満たした。
―― 敦賀さん、何なんですか、その無駄な笑顔は…
光の座席の後ろに立っているキョーコは、その蓮の笑顔を無駄と称したのだが、ある意味的を得た表現なのかもしれない。見れば、光を挟んだ両サイドの二人も口をあけて赤くなっていた。
―― ほら…関係のない人まで巻き込んで…一つ一つが色気がありすぎるんです。ん?ひょっとして坊にもその視線を向けていらっしゃるおつもりなんですか??
蓮の笑顔一つにそれだけのツッコミをしているキョーコは気付いていない。
それだけ蓮の一つ一つの動作に気を取られてまともな思考が働いていないことを。
「うん…そうだね。この組み合わせはちょっと特別なんだ」
「え?何なに?敦賀さんの特別って、これすっごいスクープ?」
食らいつく光たちに蓮が先刻とは少し違う苦笑をもらす。
「スクープ、ではないと思うよ。そうだなぁ、強いて言うなら俺の 『大切にしまっておきたい思い出』 でもあるかな」
「しまっておきたい思い出を公開するなら大スクープだと思うんやけど」
「そうだよなぁ。で、敦賀さん。それ、言ってもらえるんですか?」
「ははっ…だから別にスクープじゃないって」
蓮の大切にしまっておきたい思い出、と聞いてキョーコも会場のファンたちも固唾を呑んで続きが話されるのを待っていた。
つづく
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・・・ん~やっぱり続いてしまいました~。
あと少し、ってところだと思ってたのに、息切れです。
文章もバテてますね。
がんばろっと。