こんにちは~。
本日は捧げものでーす。
先日20000打お礼のブログ記事でもちらりと書いておりました、「リク魔人」の妄想宝箱 sei さんのリクの泉にドボンしてからだいぶ経ってしまっておりまして。
本日はその内容でUPしていきたいと思います。(短いですが、キリがいいので…)
んーで、あとは長々と続けて参りました上、最後を残してお休みしてました「妖~」をUPして、と。
このような予定でいこうかな、っと。
「動物園」は今週はお休みして充電です。
(単に一度に色々書けないだけですが…)
sei さんが 『リク罠』 と称するもののシチュエーションは一言でいうなら多彩。
なので、書かれている方も半端なく多才な方たち。
そんな中にチャレンジした私がどこまでその設定を生かしきれるかは謎ですが、リク主のsei さんに喜んでいただければそれだけでも満足です。
あ、ダメ出しありなのでその際はまた修行させてくださいね。
これからしばらく(次の「妖~」を除いて)「動物園」かこちらかのUPになるかと思いますが、予定は未定。
え?続くのか、って?
短編がなかなか書けない私ですから…
皆さんに楽しんでいただけるとさらに嬉しいです。
それでは、以下からどうぞ~
エンドレス・ワルツ
たとえるなら、そう。
優雅な王侯貴族の中にどういうわけだかうっかり紛れ込んでしまった平民。
周りが優雅なステップを自然に踏んでいても、自分は踊ることすら知らない身分。
真似しようと思えばできるかもしれないけれど、きっとすぐにボロが出る。
そんな想像が容易くできてしまう。
少し見ればわかるもの。
纏う空気が違いすぎることに。
輝く光の中にいて、どうして自分がここに立っていられるのかわからない。
それほどまでに、自分の立ち位置は微妙。
周囲の視線はやさしいけれど。
それはきっと…一緒にいたあの人がかけていった魔法のせい。
だから、ほら。
あの人がいなくなった私の傍には、誰も近寄ろうとはしないもの…。
とある業界のパーティーに、つい最近受けていた仕事が偶然関連会社のものだったことから出席することになったキョーコは、先ほどまで賑わっていたテーブルの近くに立ってぼんやりと周囲を見渡していた。
特にすることなくぼんやりしているのももったいなかったので、テーブルの上に用意されていた軽食をつまもうかどうしようか迷った時、後ろから明るい声がかかった。
「あ、京子ちゃん!ここにいたのね。わぁ、今日は一段と美人さんになってるわね~」
「そっか~、この姿でここにいたら分からないわけだよな。俺たち随分さがしてたんだよ?」
それは事務所は違うが、最近仕事で良く共演する若手の男女二人。
その二人のいかにもあちこち探して見つけた、という口ぶりにキョーコは首を傾げて尋ねた。
「ここに、って…?この場所、他とやっぱりちがうんですか?」
「あれ?京子ちゃんってこういう場所初めて?」
「えっと…会社だけのものには数回、あ、それとドラマの打ち上げのパーティーには参加してますけど…」
その言葉に敏感に反応したのは男の方だった。
「あ!俺も見た!TVでだけど…ダーク・ムーンの時だろ?今回のも企業が絡んでるから結構大きな集まりだけど、あれはホントに凄かったもんな~」
「そう考えれば京子ちゃんがここにいてもおかしくはない、か」
「…………?」
キョーコが二人の会話についていけないでいると、それに気付いた二人が苦笑してキョーコを見た。
「あのね、京子ちゃん。私たち若手はあっちの方のテーブルに集まってるの。別にここが特別席、っていうわけじゃないけど中央付近はベテランさんやトップの人たちが集まりやすいから、やっぱりちょっと来づらい、っていうのかしら…」
そこまで言われてキョーコはようやく合点がいった。
なぜ自分がとてつもない違和感をここで感じていたのか。
それは、彼女たちのような若手の姿が見えなかったからだったのだ。
「わ、私とんでもない場所にいたんですね!呼びに来ていただいてありがとうございますっ」
丁寧できれいなお辞儀をして二人にお礼を言うと、「相変わらず固いのね~」と二人に笑いながら誘われて、その場違いだったテーブルを離れる。
「本当によかったです。実はさっきから居心地がどうにも…」
「わかるわかる!でも、どうしてあそこに…?」
「あ、それはですね…」
若手同士で仲良く歩き去る様子をだれも見咎めることはなく。
その場からキョーコが去ったことに特に気付く者はその場にはいなかった。
これが、その後の珍騒動を巻き起こすことになるとは、当然まだ誰も予測することはできなかったのである。
つづく
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白状しますと。ここらへんまではsei さんの設定がほとんどです。
少々だぼはぜテイストに、いじってはいますが。
sei さんへ
まだこれからですが、こんな感じで続けま~す。
ご期待の展開にはまだまだほど遠いですが、頑張ります!
勝手に捧げものとさせていただきました~v
では、次は明日(多分…)の「妖~」でお会いしましょうv