「弱み」その2 | エンバーマーのブログ/ディーサポート 真保 健児

ディーサポート しんぼです。


こちらでは大変ご無沙汰でありまして、これまで覗いていただいた方々にはご迷惑をおかけいたしました。
操作対応などの関係でうまくいかない事例から、距離を置いていたのもあって、もう半年以上・・・でしたか、早いようで、管理不足というものですね。。。(>_<) 今後は精進させていただきます。


今回はバックナンバーをおっての内容を記します。


いろいろ考えていたのですが、今掲げているテーマは「短所」ではなく、「弱み」なんですよね。

タイトルは変更していきます。


その②として、今回はエンバーミングの「金額」から考えてみたいと思います。


エンバーミングの金額はインターネットで表示している葬儀社もございます。

執拗に各社で探してみると、結構のばらつきがありますが、以下の理由で誤差があると思われます。


・エンバーミング施設、エンバーマーを持ち合わせている葬儀社か、エンバーミングを外注される葬儀社かどうか。

・金額に施設までの搬送料金を含めた料金か、そうでないか。

・外注する葬儀社でも、手続からアフターまでを外注先に一任するか、処置以降は葬儀社でサポートするか。

・納棺までのサービスとして含めているか

・エンバーミングは「処置」という判断で外注による利益(紹介料)を葬儀社がどれだけ見積もるか?

・・・など、いろいろな違いが推測できます。葬儀社が下取り価格からどのようにエンドユーザーへ請求をしているのかは、実は私たちにはほとんどわかりません。 これは、メイク、湯灌業者も契約葬儀社のすべてを知ってないようです。 本当にバラバラです。


ほとんどの場合では葬儀の打ち合わせの中でエンバーミングを紹介されてご家族がどうしようか?といった環境と思われますので、その葬儀社が提示する範囲で商談、契約が行われております。


ただし、故人へのケアとして死化粧(メイク)、着替え、シャワー湯灌と並べて紹介されてまう状況で、エンバーを含めてどれにしますか?と紹介されてしまうと、まったくケアの内容も違っていること、メイクをする意味すらわからないで家族の方が選択させているところもまだあるようですので、額面でエンバーミングは高く見られがちになります。もしくはエンバーミングを高いと判断して最初から提示しない葬儀社もあります。

残念ですが、まだその状況は続いております。


ドライアイスでの保全はこれまでの日本の葬儀における常識であるので、葬儀社間の競争がある中で、葬儀担当者も下手に新しいものを紹介するゆとりがない場合もあることと思います。

数字の見方にもよると思いますが、全体の葬儀施行費用の中での故人へのケアとして行う額面は、最高額であるエンバーミングでもMAX20万程度でしょうが、一般葬儀+宗教者へのお布施含め200万円としても10分の1であります。


はたまた、関東圏でも目立ってきております、「直葬」は宗教者不要の中でも費用20万とすると、エンバーミングとほぼ同額になってしまいます。


では、エンバーミングは前記のような予算のある方の為のサービスなのか?たいていの葬儀社もそのように見ておりますが、そうでもない事もあるのです。じつは「直葬とエンバーミング」という選択を家族が選択する事例もあるのです。


弔問者はほぼ来ないだろう、宗教者も特別必要としない、お寺のしがらみもないとのことで直葬であったが、家族の意見では、火葬はいつでもいいよね、式はしないんだから慌てないでゆっくり時間は作っていいのですよね。と。いろいろなお話(人柄、生活環境など)を伺っていくと、エンバーミングを有効に薦められれば、このような選択肢も生じてくるのです。 

葬儀については家族葬が今後も増えるといわれてます。葬儀社を見積もりで判断するようになって平均費用も下がってきております。 これはまだ続くでしょうが、理由、内容のあるものと家族が判断できた時には費用が掛かっても必要とする。それがエンバーミングであってもそうである。


エンバーミングはアイドルコスト、消耗品などの部分もあるので割高と思われても仕方がないが、有効に作用すれば、決してそんなことはないと思っております。実際高い買い物でなかったと言われたこともあります。 処置後の容姿だけではなく、その後の時間を葬儀以外で家族のためだけに有効に使えるのですから。 


もはやメイク、湯灌と一緒に紹介する、選択させる方法自体が違っているのかもしれません。


しかしそのようにしていくのは、私自身。まだまだ葬儀社、一般の方への接触が足りない。頑張らなくては!!