今週の総括
今週はそれなりにイベントの詰まった週でした。まずオランダ選挙では与党が圧勝、右派政党は伸び悩み、英国EU離脱やトランプ当選などの反グローバリズムの流れは続かず波乱なく終わりました。ドイツDAXなどは12,000ポイントを超えて直近高値を更新しています。
FOMCでは最近の良好な指標を受けて予定通り利上げがなされ、本来の利上げペースに戻っています。米国株の動きを見るとまずは結果が好感されているようです。一方で特に警戒感もなかった日銀会合は大方の想定通り現状維持で、市場への影響は殆どありませんでした。
売買動向では3週連続で海外投資家・法人・個人の三者が全て売りでした。大きく下落していた原油も少し値を戻し、金は大幅に上昇しました。利上げ後は米国債金利が反落し円高ドル安となり、戻り上昇トレンドが消されました。他ペアの動きを見るとドル安というより円高の方が優位です。今週の動きの割に日銀は3回も買いを入れていました、各投資家層が売った分を吸収したということでしょう。
金曜ナイトで円高がさらに進行して日経先物も下落し、週明けはGDスタートが予想されます。
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主要指標
投資主体売買動向: 海外投資家・法人・個人ともに売り越し
裁定買い残金額: 1.7兆円台へ↓
空売り比率: 35~38%で→
VIX指数: 11台で→
原油価格: 49ドル台へ↑
金価格: 1,220ドル台へ↑
日経EPS: 1,210円台で↑
国債10年物利回り: 0.07%程度へ↓
米国債10年物利回り: 2.5%前後へ↓
日銀ETF買い(臨時): 2,172億円 (3回)
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週間/月間収支
今週は日経は終始小動きで先週より若干値を下げた程度で、評価額はわずかにプラスのほぼ横ばいでした。メイン口座の評価額は火曜日にブログ開始来高値をつけていましたが今もまだ遠くない位置にいます。
原油安に伴って米国石油株か国内のエネルギー・商社、銘柄を狙っていましたが、結局取ったアクションは三菱商事の買い増しでした。ついでに先月打診買いしたoakキャピタルも買い増ししておきました。いずれも今のところ買い値から殆ど動きはありませんが・・。
株式週間収支(前週末比) +36,196 (+0.1%)
株式月間収支(前月末比) +501,402 (+2.0%)
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個人的日経投資マインド
日経は終値ベースの高値をわずかに更新したものの、そこからさらに上へ向かう力が弱く、下値を切り上げてきてはいますが依然レンジ相場です。米国株はダウ21,000ポイントを超えた後が重く、直近2回の利上げの間も波乱らしい波乱がなかったため一昨年末の初回利上げ時のような動きも警戒されます。下値も堅いが上値も重く、短期は中立を継続します。
米利上げが決まった後の円高ドル安への動きは直前の買いポジション解消と言われますが解釈が難しいです。このペースで0.25%ずつ上げていくと経済への影響も無視できなくなるのは確かですが、米経済指標が良いうちは今の強さが維持されるのかもしれません。海外動向次第ですが中長期も中立を継続とします。
短期: 中立 / 中長期: 中立