皆さまの元にサンタは舞い降りましたか?
佳城紫でござぃます。
Xmas、今年は普通に仕事だった人が多いんじゃないかと思われますが。
私も普通に。仕事でした。
23日にXmasしたしね☆
今日はお客様から、ちょっといい話を聞かせて頂いたの。
Xmas関係ないんだけどね。
片目が白内障で見えなくて、杖付いて歩いている奥様で。
「周囲の同世代の人より大分早く歳を取ってしまった」って云ってて。
語り出したから話聞いてたんだけど。
旦那様、結婚当時は医者だったんだって。
戦後の医療はまだ発展していなくて。
胃カメラなんて無いから、内蔵を撮影する為には胃の身体に何か板を置いて、外側から強い光を当てて取っていたのだとか。
その撮影時には必ず医師も同じ
部屋に入らないといけなかった為に、旦那様は毎日、撮影の為に光を浴び続けて。
遂に放射能が原因で医者を辞めなければならなくなった。
治療の為に長期入院を余儀なくされた夫に代わり、奥様は毎日、入院費用と子供の学費、家計の為に必死に働いて。
妻に感謝しつつも、もう医師には戻れない夫は、悔しさもあって医療に関わる仕事からは完全に手を引く事を決意。
そんな折り、患者から製図の仕事を紹介され、一から勉強し直す事に。
時間は掛かったものの、必死で勉強したお陰で設計士として定年まで働いたのだそう。
夫が設計士になるまでは奥様も働き続けて、共に家計を支えたけれど。
「だから二人とも年金は殆ど貰えてないのよ。だけど夫を支えるのが妻の勤めだと思うから」
って、笑っているその笑顔の向こう側に、これまで積み重ねられ来た二人の苦労と努力が見えて、私の方が泣いてしまいました。
話を聞きながら私がボロボロ泣くもんで、奥様「話に付き合わせてごめんなさいね」って何度も謝って下さったけど。
「いいえ。素敵なお話を聞かせて頂き有難うございました」って、お礼しました。
周囲の奥方様たちから毎日の様に夫の愚痴を聞いている(笑)ので、余計に響いたのかも知れません。
どんなに苦労させられても文句一つ云わず献身的に支えた妻と、その妻の為に一から勉強し直して社会復帰した夫。
昭和の世には、こんな夫婦が居たんだね。
老後はお二人で静かに、暖かい日々をお過ごし下さい。